セレナのハイブリッドモデルが登場
ミニバンのベストセラーである日産セレナがマイナーチェンジを行った。最も大きな改良ポイントは最廉価グレードを除き、全て簡易式ハイブリッドを採用。燃費を改善させてきたことにある。どんなシステムのハイブリッドなのだろうか? 以下、じっくり紹介してみたい。
中型ミニバンの中でも人気のセレナのハイブリッドモデル「セレナ S-HYBRID」
ハイブリッドと言えば「モーターだけで発進できるトヨタ式」と「エンジンパワーのアシストを行うホンダ式」が主流。トヨタ式はプリウス級で82馬力という強力なモーターを組み合わせ、ハッキリと電気の存在を感じさせる。ホンダ式だとフィットHVで約14馬力。文字通り「補助」だ。
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ECOモーター(Energy Control Motor)搭載の新エンジン。ECOモーターは、エンジンを始動したり、アシストする役割と、必要に応じて発電を行う役割を持つ
プリウスの駆動モーターも、ブレーキ時に発電機となります。この特徴を利用し、マイナーチェンジ前のセレナは発電機をアイドルストップから再始動させる時のセルモーターとして使っている。ゴムベルト駆動の発電機を使ってやれば、ギアが噛み合う時の金属音を出さずにエンジン掛けられるという寸法です。