名物の手打ちパスタは「実演体験」も!
■ピサレイ カルチョーフィと鰻のサルサいよいよ名物の手打ちパスタです。
「ピサレイ」は手打ちパスタの名前で、「カルチョーフィ」は「アーティチョーク」の意味です。
この「ピサレイ」というパスタはクルンと丸まった形が特徴なんですが、実際に「ピサレイ」の成形を体験させて頂いたのです! 各自のお皿に用意されたパスタ生地の中心部分にくぼみをつくるように指をすべらせると、なんとか生地が丸まりました。シェフのお話によると、ピアチェンツァではごく普通に家庭で作られるパスタだそうで、子供もお手伝いするそうです。
アーティチョークが手に入らないときは、ゴボウで代用もできるというお話も伺いながら、アーティチョークのペーストとフリットの作り方なども教えて頂きました。
手打ちならではの弾力を感じられるパスタとともに、鰻のパリっとした食感やアーティチョークの野趣あふれる味を楽しめます。
■アニョロッティ ダル プリン
「アニョロッティ」とは「詰め物をしたパスタ」という意味で、「プリン」は「つまむ」という意味なので、詰め物をしたパスタをつまんだものです。
詰め物は仔牛のすね肉に1%の塩をふり、1日マリネしてからフライパンで表面を焼き、数種類の野菜を約2時間煮詰めたものや白ワインなどとともに3時間煮込んでからフードプロセッサーでペースト状にするので、これもかなりの計画性を必要とするメニューです(笑)。
濃厚な味わいをプラスする赤ワインソースやフォアグラソースの作り方も解説して頂き、手打ちパスタといってもパスタ以上に、中の詰め物やソースに手間がかかっていることを思い知らされました。
■仔羊のストゥファート
お肉料理というのは、本当に下準備が大切なようです。
この仔羊は1%の塩を塗り2日間マリネしてから、ローズマリーやニンニクのみじん切り、カイエンペッパーを塗ってさらに1日マリネしてから、ソテーした玉葱やセロリ、白ワインなどと一緒に真空パックにして65℃のオーブンの中で7~8時間、湯煎の状態で低温調理するそうです。どうりでクスクスの上にのったお肉が臭みもなくやわらかくなっているわけです。
■カンノーリのプロポスタ
「カンノーリ」とはシチリアの素朴な伝統菓子ですが、それを少しアレンジし洗練されたデザートが登場しました。はちみつを入れた生地を筒状にして、セミフレッドやジャムなどを入れてフランボワーズのピュレやルバーブなどとともに盛り付けられたプレートはとっても美しく華やか! はちみつを入れた生地はしっかりと歯ごたえがあるので、セミフレッドやジャムとの食感のコントラストが楽しめ、添えられたフルーツやソースで色々な味わいを楽しめました。
本当にどのお皿も、想像以上に手が込んでいて、じっくり時間をかけて丁寧に作られていることに改めて驚かされます。
そして、イタリアの伝統料理をベースに再構築したという、他店では味わえないお料理の作り方をこんなにも丁寧に教えて頂ける機会は、めったにないと思うので、お料理好きな方はもちろん、イタリア料理好きな方にも是非体験して頂きたい貴重なコースです。
尚、このランチコースの開催日は毎月第4月、火曜日。詳細等は、直接店舗にお尋ね下さい。
■イル テアトリーノ ダ サローネ (IL TEATRINO DA SALONE)
住所:東京都港区南青山7-11-5 HOUSE7115 B1F
電話:03-3400-5077
営業時間:12:00~16:00(L.O.13:00)、18:00~23:00(L.O.20:00)
定休日:日曜・第1、第3月曜
地図:Yahoo!地図情報