40歳でリストラされ失業。どうやって1000万円貯めたか

40歳のとき、リストラされて手にした退職金で貯蓄1000万円突破。しかし、そこからが加藤さんの真骨頂。2年間の失業生活も経験しながら、お金をかけずとも豊かな生活を実践し、その10年後には2800万円までに資産を増やしました。
 

無駄づかいが増えたらアルバイトで意識改革

加藤隆久さん(仮名) ・年齢/47歳 ・職業/契約社員 ・住まい/千葉県習志野市/持ち家(マンション) ・家族構成/妻(46歳)パート、主婦

加藤隆久さん(仮名) ・年齢/47歳 ・職業/契約社員 ・住まい/千葉県習志野市/持ち家(マンション) ・家族構成/妻(46歳)パート、主婦

「実は先日の日曜日、とある行楽地でアンケート調査のアルバイトをしてきたんです。日給は7800円でした」(加藤さん)

別に生活が苦しいから、というわけではありません。少し無駄づかいが多かったかなと思う月は、こうやって働くことで、お金のありがたみを再認識できる。しかも行楽地で1日過ごすのだから、ちょっとしたレジャー気分も味わえる。加藤さん流のユニークな貯蓄促進法なのです。 

マンションのローンも完済し、子どもはなく、生活は夫婦2人だけ。それでも、手取り年収273万円で、固定資産税を払っても、年間100万円は貯蓄できるというのですから、やはり大したもの。生活は確かに、倹約している部分が多々見受けられます。
 
収入は以前と比べて下がったものの、年間100万円貯蓄をキープしている

収入は以前と比べて下がったものの、年間100万円貯蓄をキープしている


自動車は10年乗り継いでいる軽。ネクタイは1本500円。部屋にエアコンはなく、電気代は夏でも月2000円台というから驚き。家計管理はもっと個性的です。買い物は100円以下でも、クレジットカードが使える場合は、すべてカード払い。カードで使った分はすぐに1円単位できっちり入金。結果、通帳がそのまま家計簿になり、使途不明金もありません。
 

得する生活を目指すことで日々楽しめる

しかし、そんな加藤さんも、30代まで貯蓄意識はゼロだったと言います。貯蓄が1000万円を超えたのは、40歳のとき。皮肉にも、それまで勤務していた大手機器メーカーをリストラされ、そこで手にした退職金によってでした。貯蓄は増えましたが、同時にお金に対する意識はもっと変化しました。

「以前は、物欲でしか心が満たされなかったんですね。失業を経験して、たとえお金をかけなくても、工夫次第でいくらでも豊かな生活を送れると知ったんです」

加藤さんの楽しみ方は、独特です。たとえば、今回の取材で待ち合わせた場所までは、乗り降り自由のフリー切符を購入しました。途中、山手線のあちこちを下車。そのとき金券ショップに立ち寄り、飲食チェーン店の株主優待券を額面の30%引きでゲットします。そして、すぐさまそのチェーン店での昼食に利用するといった具合。

「時間があるからできることですが、こうやって、ちょっとした得を楽しむんです。まあ、根はケチなんでしょうが(笑)」

しかし、本当の楽しみは海外旅行。とくに香港が大好きで、年2回は夫婦で訪れるとか。老後を香港で過ごすという夢を膨らませています。
加藤さんの金券ショップ活用法

加藤さんの金券ショップ活用法


■FP深野康彦先生のワンポイント解説
「加藤さんは、節約を楽しむ天才ですね。とくに感心したのはレジャー感覚でアルバイトをして、節約意識を取り戻すというテクニック。実は、違う仕事を体験することで、本業にも役立つことが少なくない。一石三鳥なんですよ」


次のページでは、借金を早く返して、金利負担を少なくすることで1000万円を貯めた女性の話です!
 

取材・文/清水京武  監修/深野康彦(ファイナンシャル・プランナー)

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