賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

投資を学ぶ正しいステップの踏み方(2ページ目)

お金のこと、投資のことを体系的に学ぶとしたら、どこから手をつけどんな内容を学べばいいのでしょうか。お金について学びたい人が基礎力をつけるための3つのステップをご紹介します。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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2)お金に関するルールや条件を学ぶ

お金の流れが見えてきて、知識を深めていくにあたって、意識すべき学習ポイントがあるとしたら「ルールや条件」を知ることがあげられます。
たとえば銀行預金や投資信託、株式はどのような仕組みの金融商品であって、どのようなリスクがあり、どの程度のリターンを期待できるものなのか、知っていくことが上手にお金を管理し増やすために必要になってきます。

ここで注意してみるといいのは「個別具体的な商品の条件」に着目するより「商品類型ごとの条件」に先に着目して学習することです。
A投資信託のパンフレットを読み解くのもいいのですが、学習の初期段階では「投資信託とは何か」といったことを解説したパンフレットや書籍を見ることを心がけてみてください。いったん商品類型ごとの仕組みを理解できるようになれば、個別商品の理解もスムーズになりますし、比較検討する知識も身につけられます。

リスク商品を購入する際には証券口座が必要になることとかその仕組み、ネット証券と店舗窓口の違いやその活かし方、税金の仕組みを知る、といったことも、投資のルールや条件の学習の一部です。売買注文の基本的なルールなどは証券会社のHPでも初心者向けにていねいに解説されていますので、これらを利用することもできます。デリバティブ、オルタナティブなど新しい投資手法を組み入れる際も、「仕組みを知る」に戻って学ぶところからスタートさせていくことが大切です。

3)資産運用の考え方を学ぶ

資産運用のステップに進む場合は、投資に関する基礎的な理論や考え方を学んでいく必要があります。初心者のあなたが株を買う10万円に対し、初心者向けレートが設定されることはありません。知識も経験も浅い者があっという間にお金を失うことのないように、最低限の理屈は知っておくべきです。

自分の最終的な運用戦略を見いだしていくためにも、長期投資や分散投資がなぜ有意義か(あるいはどこに限界があるのか)、まず基本的な投資理論、仕組みを知っておくほうが有効です。批判だけを読むのではなく、一度しっかり学んでみるといいでしょう。特にリスクのあり方について学習をしておくことが役立ちます。「なんとかリスク」の勉強にとどまらず、数値化可能な標準偏差としてのリスクについて理解をしておくと、リスクのコントロール、リスクを抑える方法の検討の際に知識が生きてきます。

その他覚えておくといい知識をあげてみます。FPのテキストでよく書かれているような、ライフプランニングの観点から中長期的なお金の流れを把握するようなことももちろん有効です。メンタル的な部分での学習(非合理的に投資をする注意すべきポイント、あるいは合理的に投資を行うために知っておくといいポイント)についても行動ファイナンスの学習をしておくことも役立つでしょう。

上級の学習は基礎を固めてからでも遅くはない

投資について学ぶ、というと、市場で売ったり買ったりしながらお金を増やす方法を学ぶべきだと私たちは考えてしまいます。しかし、資産運用の個別スキルは、基本を学んでから覚えても遅くはありません

学校の勉強でもスポーツのトレーニングでも基礎固めの重要性はいうまでもありません。お金のこと、投資のことを考えるに際してもこれは同じだと思います。基礎の学習に何年もかかるようなことはありません(ある程度基礎を学んだら、無理のない金額から具体的行動に移していけばいいでしょう)。今回のヒントをお金の知識を学ぶ参考にしてみてください。

おまけ)個人的にオススメできる「お金を学ぶ5冊」

山崎俊輔「お金の知恵は45歳までに身につけなさい
竹川美奈子「あなたのお金を「見える化」しなさい!~ビジネスパーソンのための新お金管理術」「投資信託にだまされるな!」
山崎元「お金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルール」「超簡単 お金の運用術」
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