帰路にフェリーというプラン
金谷港にて最終便の乗船業務をはじめたかなや丸。この便は夜の東京湾を横切るナイトクルーズとなる
たとえば都心から房総、九十九里や勝浦、鴨川、館山へのドライブなら、アクアラインが便利だ。その帰路に東京湾フェリーを利用してみてはいかがだろう?
ナイトクルーズ中の展望デッキ。進行方向にかすかに夕日の残照が。東京湾をわたる潮風が心地いい
暮れなずむ絶景、東京湾のただなかへ
その日の、19時30金谷港発、久里浜港行きの最終便も素晴らしかった。刻々と暮れゆくなか、東京湾を行き交う船はやがて洋上に揺らめくイルミネーションとなり、遠くのそれは星のまたたきのよう。羽田を目指すフライトのランプや、遠く火力発電所やコンビナートの灯も重なり、これもまた東京湾ならではの絶景だ。聞けばこの東京湾フェリー、7月20日から8月26日まで、久里浜発18時15分発+金谷港19時30分の往復便のみ、サンセットクルーズ企画として東京湾納涼船になるという。
2階船尾のオープンデッキには東京湾納涼船オープン時に活躍するだろうカウンターの用意も
ドライブにロマンチックなアクセントを
全長79m、3580tのかなや丸は、外洋航路にも就航できそうな堅牢なつくり。最高時速24kmで航行可能
ドライブにおススメなのは鴨川シーワールド オーシャンビューチケット。これは全長5m未満の乗用車1台の久里浜・金谷往復航送料と大人ふたり分の旅客運賃、そして鴨川シーワールドの大人ふたり分入園券がセットで10000円というもの。全長5m未満の乗用車往復航送料が6980円、鴨川シーワールドの入園券がひとり2800円だから、かなりリーズナブルな設定といえよう。
20時過ぎ、最終便が久里浜港に着岸。日はとっぷりと暮れ、下船完了とともにあたりは静寂に包まれた