木造4階建てに求められるポイントは主に以下の4つになります。
・1時間耐火構造
・類焼を食い止める外壁構造
・内部火災の拡大を抑制する床・天井・内部の構造
・ファイヤーストップ構造


いずれも、火災が外部・内部で発生しても燃え広がらないようにするため、構造や使用する建築部材についてより高度な配慮が必要となるということです。1時間耐火というのは、つまり火災が発生しても、火災終了後1時間は倒壊せず安全に避難できるということです。

初めて国土交通大臣耐火構造の認定を取得

賃貸住戸

モデルハウス内に設置された賃貸住戸のリビングの様子。空室率が高まっている今、都市部であっても賃貸併用プランには賃貸住戸の高い質が求められるようになっている。それが賃貸経営の長期安定を大きく左右するからだ(クリックすると拡大します)

住友林業の「アーリーバード・フォー」は、木造建築としては初めて国土交通大臣耐火構造の認定を受けた商品とのこと。具体的な工夫としては、外壁にサイディング(外壁面材)その内部の軽量気泡コンクリートによる二重貼りとなっています。

また、床と天井、壁の内部にはそれぞれ耐火性が高い強化せっこうボードを二重貼りしています。これによりそれぞれの階の天井と床は四重のせっこうボードによる施工となるわけです。これらは火が内部に侵入するのを食い止めてくれますが、これを「ファイヤーストップ構造」といいます。

このような火災対策を行うことでツーバイフォー工法による4階建てが可能となったわけですが、ちなみに木造軸組工法も国土交通大臣耐火構造の認定を受けており、同様に4階建てが可能となっています。

ところで、なぜ今4階建てなのでしょうか。それは都市部の住宅に求められている要求が高度になってきているためです。現在のような厳しい経済環境下では、親と子、孫が一緒に生活する二世帯住宅なら、経済的にも「孫育」の点でも有利。賃貸併用なら家賃で建て替え費用の一部もしくは大部分をまかなえますから、より好都合です。

自動車から住宅へ電力を供給する「V2H」システム

V2H

電気自動車から住宅に電気を供給する「V2H」システムのほか、太陽光発電システムやエネファーム、容量の異なる家庭用蓄電池が集結。これらの機器もユーザーのライフスタイルに合わせて選択する時代になってきた

もちろん、特に賃貸併用などは家賃相場や入居者確保の動向などを精査しなければいけませんが、要するに立地によっては非常に有利な条件で新たな住宅を手にすることが可能になるという点で、ハウスメーカーは4階建て(メーカーによっては5階建ても)の市場に積極的に参入しているというわけです。

さて、最後に住友林業に関する最新トピックスを一つご紹介します。7月6日から新「スマート ソラボ」という新商品を発売しています。いわゆるスマートハウスであり、今回ご紹介した馬込のモデルハウスではそのお披露目も行われました。

最大の特徴は、日産自動車の電気自動車「リーフ」による「V2H」(ビークルtoホーム)を取り入れたこと。具体的には、電気自動車の蓄電池から住宅に電気を供給するシステムで、ハウスメーカーとしては初めての商品化となります。

住宅による家庭用蓄電池については、ハウスメーカーを中心に今年から導入がスタートしていますが、電池のタイプや容量、置き場所など様々なものが提案されています。しかしその一方で、何が「正解」なのかわからなくなっているというのが私が感じているところ。

しかし、電気自動車から住宅に電力が供給できるようになるのなら、あえて住宅に蓄電池を用意する必要はないのかもしれません。自動車が単なる移動の道具だけではなく、住宅設備の一つとして活躍する、そんな時代が到来しつつあると改めて再認識できました。

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