男性の4割が定年後に住まいを変えたいと回答

一方、住宅設備機器・建材メーカーのLIXILは、団塊世代を対象に住まいの意識調査を実施しました。62~65歳の男女、もしくは配偶者が団塊世代にあたる女性を、東京都と大阪府でそれぞれ250名ずつ調査したものです。

まず定年後にリフォームも含めて住まいを変えたいかどうかを尋ねると、全体の3分の1強が「はい」と回答。男女別では男性のほうが比率が高く4割近くに達しています。ちなみに東京と大阪では東京のほうが「変えたい」意向が高いという結果でした。

住まいの変え方では「住み替え」が5割強を占め、「リフォーム」は4割弱でした。男女別では女性のほうが「リフォーム」派の比率がやや高くなっています。また大阪では「住み替え」と「リフォーム」がほぼ拮抗していますが、東京は6割近くが「住み替え」でした。

図4.定年後に住まいを変えたいか

図4.定年後に住まいを変えたいか



男性は一戸建て派、女性はマンション派が優勢

住み替えたい“理想的な家”のタイプは、全体の約5割が「一戸建て(庭付き、庭なし)」と回答し、「マンション(高層を含む)」は4割強でした。男女別では男性のほうが一戸建て派が多く、女性はマンション派が優勢です。

また住み替えられる“現実的な家”のタイプを尋ねると、全体では一戸建て派とマンション派が拮抗していますが、女性はマンション派が5割を超えています。理想も現実も、男性は一戸建て派が多く、女性はマンション派が多い傾向がみられます。

図5

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庭の手入れが面倒と考えるのは女性のほうが多い

住まいに庭が欲しいかどうかでは、男女とも7割前後が「欲しい」と回答しましたが、女性のほうがわずかに「欲しくない」の比率が高くなっています。

庭が「欲しくない」と答えた約3割の人にその理由を尋ねると、「手入れが面倒そうだから」が最も多く、ここでも女性の回答率(73.8%)が男性(64.9%)を上回りました。「住まいを充実させるのに『庭』の必要性は感じながらも、体力の衰えなどで庭の手入れが難しくなると考える人が多いのでは」と同社では分析しています。

図6.住まいに庭が欲しいか

図6.住まいに庭が欲しいか



住まい選びは男女の力関係次第!?

子育て世代と団塊世代を対象とした2つの調査からは、男女の住まい観の違いを窺い知ることができます。子育て期の女性は自然環境の豊富な郊外の住まいを望む傾向が強いものの、シニア期では逆に面倒な庭の手入れをしなくて済むマンション住まいを好む人が増えるようです。一方、子育て期の男性は通勤時間の短い都市部の住まいを希望する割合が女性より強いものの、シニア期では一戸建てで庭いじりを楽しみたいと考える人も少なくないという傾向もみられます。

子育て期とシニア期は人生の中で住まいを選ぶ大きな転機といえます。その際、郊外の一戸建てを選ぶか、都心のマンションを選ぶかは、男女の力関係にも左右されるのかもしれません。

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