Q:室外機に水を掛けると節電になる?
A:原理としては節電になりますが、家庭用ではしない方が○
室外機に水を掛ける専用装置(※省エネ用室外機水噴霧装置・オーケー機材株式会社)は、ビルなど使用量の大きなエアコンの省エネに有効
商業ビルやオフィスビルでは、室外機に霧状の水を吹きかけることで節電をしているというニュースを耳にした人も多いと思います。確かに、真夏の炎天下では室外機の温度も相当高くなり、放熱効果が十分に現れず電力を余計に消費することがあります。そのため、水で室外機の温度を下げ放熱を促すことで、エネルギー効率が良くなり節電につながるのは事実です。
素人判断で家庭用の室外機にむやみに水を掛けると故障の原因にも…
しかしこれは、大量の冷気を送っているビルなど業務用向きのシステムです。使用量が大きい業務用の場合、水を汲み上げて噴霧する電力を使ってもエアコンで削減できる電力の方が大きいため、節電効果が得られますが、家庭用のエアコンではそれほどの効果は期待できません。さらに、下手に室外機に水を掛けることで故障の原因にもなりかねないので、しない方が得策と言えるでしょう。ちなみに、周囲に水をまいて空気の温度を下げるのは効果が得られますので、試してみて下さい。
Q:室外機は日が当らないように囲えばOK?
A:日を除けるだけでなく風通しも大事! 周囲の環境を見直しましょう。
室外機の全面をパネルで塞ぐと、直後に温度が24℃→40℃へ上がり、消費電力も394Wから411Wへ跳ね上がる(※ダイキンショールームでの実験)
室外機の周囲の環境全体を整えることが大事です。まず、室外機の温度が高くなると放熱が効率よくできなくなり効率が落ちます。そのため直射日光があたらないよう、日陰をつくるのは有効です。しかし、日陰をつくるためにギリギリで囲ってしまうのはNG。
室外機は背面から外気を吸って前面から高温の空気を吐き出しています。特に前から出る高温の空気をそのまま吸い込んでしまうと、消費電力は一気に上がってしまいますので、周囲の空気が対流する空間の確保が必須です。よしずや植物など、風通しの良いモノで日陰をつくるようにしましょう。
背面の吸い込み口は結構ホコリがたまっているもの…定期的なお手入れを!
また、室外機も室内機と同様に、吸気・排気部分が目詰まりしているとムダな電力を消費します。屋外に置いてあるため、メッシュ部分はホコリやペットの毛などで目詰まりしていることが多々あります。特に背面は、ホコリがたまっていることに気が付きにくいので、定期的にチェックして取り除いておきましょう!
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