バンコクに留まりソロへと
ガイド:その後、Momokomotionとして、ソロ・アルバム『Punk In A Coma』をリリースしましたが、ジャケットは奈良美智さんですね。
Punk In A Coma
01. Toy
02. Ask for the Moon
03. Punk in a Coma
04. Sakura Saku
05. All Apologies
06. Follow Me
07. So Crazy
08. Saturday Night
09. Beautiful World
10. Skull
11. Punk in a Coma (Bedroom demo version) -Bonus Track-
Momoko:
はい。私も大好きなのですが、ソロを作る際の私のスポンサーをしてくださる方もアメリカ人の美術コレクターで、話しが盛り上がり、そんな感じでお願いすることになりました。
ガイド:
日本での発売は2009年ですが、タイでは2007年と、FUTONを離れてから1年ほどでリリースされましたが、ソロ活動を始める前に曲のストックとかはあったのですか?
Momoko:
実は日本では後に流通はしましたが、リリースしたのはタイのみです。レコーディングもCDのジャケ等もMade In Thailandです。タイのレコーディング環境は新しい機材とかも揃っていてよかったです。お勧めです。曲はソロとして始めから作りました。最初からアルバムを作るつもりではなかったのです。
ガイド:
タイでのソロ活動はどうでしたか?
Momoko:
タイ語に苦労しました。「Toy」は最初私がタイ語で歌うつもりだったのですが、タイ人はタイ語に対して厳しく、結局英語版は歌いましたが、タイ語版はTriumphs KingdomのBooちゃんに歌ってもらいました。Triumphs Kingdomはとてもいいですよ。
ガイド:
名前だけからすると、アイドルというよりもヘビメタのようですが、聴いてみます!
※その後、Triumphs Kingdomの「Don't Get Me Wrong」を聴きましたが、オケヒット連発の80年代の香がいっぱいで中毒性があります。
Momoko:
あと、プロモーションでテレビとかに出るとタイ語でしゃべらないといけないのが困りました。FUTON時代はタイ語はGene君、日本語は私、英語は他のメンバーと分担できましたから。
ガイド:
アルバムを聞かせていただいて、改めてMomokoさんの音楽性の幅広さと良い意味での折衷感を感じます。パンクから歌謡曲的なものまで、そしてイギリスから日本的な要素がるつぼ化していますね。
Momoko:
タイ的な要素はそれほど直接的にはないですが、アメリカに居て、タイに居て、イギリス人とバンドをやってという生活をしてたので、ロックからポップスからクラブ音楽から洋楽のなかで漂っていました。自分が所属する音楽的な基本というかグループみたいなものがないんです。日本の歌謡みたいなのは、70年代、 80年代の日本のカルチャーに憧れがあると思います。外国に居たから余計に異国的なエキゾチックなものとしてとらえてました。それからタイは結構往年の洋楽がよく流れているので、そういう影響もあるかもしれません。