子供の病気/その他の子供に多い病気

起立性調節障害の症状・治療(2ページ目)

朝起きが悪い、立ちくらみ、めまいなどをよく訴えるときに、考えられる病気に、起立性調節障害という病気があります。小学高学年に多いと言われています。この起立性調節障害について説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド


起立性調節障害の治療

原因に、自律神経とホルモンが関わっていて、自律神経は心理面での影響が大きく反映されます。症状への不安や周りの人から病気でないとされてしまうストレスなど悪化因子が多いために、まず、この起立性調節障害は自分でコントロールできるものでなく、心理面でのサポートが必要です。

「怒らず、焦らずに見守ること」が大切です。

体を動かす運動は大切です。身体機能を高める意味、運動によってストレス解消、自律神経の調節機能の回復になります。無理しない程度の散歩などがいいでしょう。

立ち上がる時には、30秒かけてゆっくりと立ち上がります。立っている時には足を動かして、筋肉のポンプ機能を高める意味で、足踏み、足をクロスさせるといいでしょう。

早寝早起きなどの規則正しい生活リズムが大切です。自律神経は規則正しい生活によって整ってきます。

衣服などでは、少しきつめのストッキング(弾性ストッキング)などがあります。

気温の暑い場所は避けましょう。気温が高いと、血管が拡張し、血圧が低下します。熱中症の症状にも似た症状として、熱失神があります。

食事では、血圧が低めですので、塩分が有効ですが、取り過ぎで将来に高血圧を起こしますので、注意しましょう。

これらの日常生活の注意だけで、改善が無い時には、血圧を上げる薬、血管の緊張を高めるジヒドロエルゴタミンという薬が使われます。ただ、高血圧の方には使えません。

また、症状に応じて、漢方薬も使われます。

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