プロから聞き出す職人技-塗装編
DIYリフォームの腕前が下地処理のひと手間でランクアップ
プロの職人さんたちが口をそろえて言うのが、下準備で8割が決まる!と言うもの。前回の「DIYリフォーム!プロから聞き出す職人技-木工編」でもそうでしたが、塗装は更に下準備が重要です。女性のお化粧に例えられる塗装工事。下地をキレイに整えなければいくら上から塗ってもキレイにはならないのです。
塗装工事はよく女性のお化粧に例えられます。とにかく下地作りをていねいに、仕上げはもう本当に最後です。例えば、板を塗るならささくれなどの凸凹をサンドペーパーなどで丁寧に整え、釘やビスの穴ははパテで埋めて、固まったらまた研磨して平滑にします。
塗装屋さんがリフォーム現場で、下地処理の時に刷毛でホコリや粉を払っている様子。
と言うわけでDIYの仕上げをワンランクアップさせるプロ技その1!サンドペーパーを掛けて出た粉やホコリ、パテの粉などは、刷毛でていねいに払い落としましょう。上の写真は実塗装屋さんがリフォーム現場で実際に、下地処理の際に刷毛でホコリや粉を払っている様子です。
専用の刷毛でていねいに粉を払い落す作業が続く。この手間が仕上がりをランクアップさせてくれます。
キレイに粉を払うコツは専用の刷毛を用意すること。その分手間は増えますが、粉を巻き込んで塗り上がってしまえば、ざらついた仕上がりになり、1回塗ってしまったらやり直しも難しいものです。このひと手間が、DIYでの塗装の腕前をワンランクアップさせる秘訣です。
プロから聞き出す職人技-塗装編
DIYリフォームでは工事の順番をよく考えることも大切
リフォームの現場では、工事をする順番も大切。例えば壁紙張りは塗装工事が終わった後に行います。と言うのも、塗装の前に壁紙を貼ってしまうと、枠を塗るのにペンキがはみ出さないように塗る必要があり、それには大変な手間が掛かるからです。後から壁紙を貼るなら少しくらいはみ出しても大丈夫。工事の順番を考えれば手間なくキレイに仕上がります。
上の写真は、実際のリフォーム現場で枠の塗装をしている様子です。はみ出していますが、後から壁紙を張りますので、はみ出した部分は隠れてしまいます。DIYリフォームでも工事の順番を考えれば、手間なく塗り残しなく、仕上がりがワンランクアップします。
プロから聞き出す職人技-塗装編
刷毛のお手入れを忘れずに、養生は時間を掛けてていねいに
DIYリフォームで塗装が終わったら、刷毛のお手入れをしましょう。塗料の種類により専用の溶液が必要になることもありますが、洗ったらシッカリ乾燥させておくことが大事とのこと。次も使いやすいようお手入れしておけば、だんだん手に馴染んで塗装がしやすくなってくるそうです。床が汚れないよう合板で養生してあります。緑色のテープが養生用の専用テープ。
そして塗装屋さんが口を揃えて言うのが、養生をがんばりましょう!ということ。養生とは塗装しない部分をビニールなどで覆うことを言います。はみ出さないように気を使って塗るより、養生をして一気に塗るほうが結局は早くキレイに仕上がるのです。
養生をする際には、養生用の専用テープを使うのを忘れずに。ガムテープを使うと、元の塗装がはがれたり粘着部が残ったりしてしまいます。皆さんもプロの技を使って、DIYリフォームの仕上がりをランクアップさせていきましょう!
次回は内装屋さんから聞き出したプロ技をご紹介します。
大工さんから聞き出した木工のプロ技は下記でご紹介しています。
■DIYリフォーム!プロから聞き出す職人技-木工編
■DIYリフォーム実例紹介シリーズをまとめたページはこちらから。
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