「お金はパートナーである」というお金持ちの考え
「お金持ち」。この言葉に惹かれる人はたくさんいることでしょう。みんな、心のどこかで憧れを持っているでしょうし、そうなりたいと強く願っているはずです。ではどうすればお金持ちに近づけるのかというと、まずはお金に対する考え方を知ることから始まると思います。お金持ちがお金持ちであるのは、ビジネス云々ということではなく、考え方がとても大事になってくるからです。お金持ちに共通するのは、お金をパートナーだと思っていることです。ここでいうパートナーとは、自分の夢や目標を達成するために絶対に必要なものだということ。
だから、お金を得ることが最終的な目的ではなく、あくまで最終的な目的を達するために必要なプロセスの中にお金を得ることがあるのです。ここをしっかりさせておかないと、お金があるかないかが主軸となってしまって、お金に支配される人生になってしまいます。
お金を得ることはいいことだと思っている
日本人の特徴のひとつとして私がよく感じることは、お金は汚いものと思っている人が多いということです。お金の話をすること自体、なんだか悪いことをしているような錯覚をしてしまうくらい、お金の話は表に出てきません。学校でもお金の本質を学ぶ授業はありません。一生付き合っていく大事なパートナーなのに、どうしてだろうと不思議に思います。そういう下地があるためか、お金持ちはなんだか悪いことをしてお金を得た人というイメージを持たれることが多いようです。でも、お金持ちの多くは、社会の仕組みに対して疑問を持ち、それを正そう、もっと便利にしようとした結果、お金を得た人がとても多いのです。だから、自分のビジネスに自信を持っていますし、それによってお金を得ることはとてもいいことだと思っています。
「この支出が浪費・消費・投資のどれか?」を考える
お金持ちは、お金の使い方を「浪費・消費・投資」の3つにわけて考えています。浪費というのは、使ったあとで何も見返りがないもの。むしろ、お金を無駄にしてしまったという意味合いが強いかもしれません。消費は、それなりの対価を得られるお金の使い方です。そして、投資は何らかの見返りがあるお金の使い方です。お金持ちは、お金を投資するという考えを常に持っています。たとえば食事をするときでも、ただ食べるのではなく考えながら食べるのです。値段は上がっているのか下がっているのか、客の数は減っているのかどうか、お店のスタッフの数は?といったように、食事のときでも周囲を見渡しています。
普通に考えれば、そこまでしなくてもいいのにと思うのでしょうけど、彼らにとって考えることは、なんら辛いことではありません。むしろ楽しい、自己投資だと言うのです。普通の人が消費や浪費だと思うことを投資に変えてしまう。これがお金持ちのお金の使い方の基本です。
時間を大切な資産だととらえている
時間は誰にでも与えられた共通のものですが、それを限られた資産と考えるのがお金持ちです。時間を何に使えば自分にとっての最高のレバレッジになるのかを考えて、実際に時間を有意義に使っています。たとえば、会社経営者であれば人を育てることであったり、自分の事業分野の徹底的なリサーチだったりします。また違う人は、人に会うことかもしれません。でも、その人なりにこだわった時間の使い方をしているのは間違いありません。余談ですが、時間がいかに大切かを私が感じたのは、あるお金持ちの方とのこんな会話でした。
質問者:ドラえもんのアイテムの中で、ひとつだけ手に入るとしたらどれがいいですか?
お金持ち:どこでもドアでしょう。だって、一瞬で移動ができるんですよ。移動時間がなくなれば、その分時間という資産が増えたことになりますからね。
半永久的なお金の流れをつくることを考えて時間を投資する
お金持ちは、一度の仕事で半永久的にお金の流れをつくることを考えています。これを「不労所得」といいますが、1回の仕事で1回の収入を得るのではなくて、一定の間隔でお金がチャリンチャリンと入ってくる仕組みをつくるのです。この仕組みをつくるためには、スタートの時点で労力や時間がかかることもあります。たとえば、3ヶ月無給で仕組みづくりをして、4ヶ月目にようやくお金が入ってくるという具合です。ただし、ここで入ってくるお金は1回きりではありません。半永久的に続く流れなのです。
普通だったら、たとえ1ヶ月でも無給なんて嫌だと思ってしまうのですが、お金持ちは3ヶ月無給でも、その後一生涯お金が入ってくればいいと考えるのです。たとえば月に10万円であっても、1年で120万円、10年で1200万円が入ってきます。しかも、こういう流れを複数つくるのでトータルの金額はもっと多くなります。
そういう仕組みをつくることができるかどうかを考えてビジネスを選んでいるといってもいいでしょう。お金持ちは、自分の思うようなビジネススタンスで生きているのです。
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