浴衣・着付け/浴衣や半幅帯、小物の選び方、着こなし・コーディネート、豆知識

本物はやっぱり違う!「究極のオトナ浴衣」竺仙編(3ページ目)

今回は有松絞りに引き続き、オトナの浴衣として着物フリークならその名を知らない人はいない竺仙の新作浴衣をご紹介します。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

本物を作り続ける意味

竺仙製の浴衣には、すべて生地の両端にブルーのイヤーマークがついています。技術とセンスに自信があるからこその証です

竺仙製の浴衣には、すべて生地の両端にブルーのイヤーマークがついています。技術とセンスに自信があるからこその証です

今や浴衣といっても、ピンからキリまで。その気になれば本当に安い値段で手に入ります。

そんな中であえて本物を作り続けることは、今の時代かえって難しいことでもあります。この点について、竺仙五代目当主・小川文男さんにお尋ねしました。

「消費者の求めるモノは時代の流れと共に変化していきます。昔から良いものが良いということではなく、今の時代に着て下さる方それぞれの使い勝手が良いということも大切な要素。すなわちモノの価値と価格のバランスが適正であることが大切なのです。

しかし、そこには作り手の思いと消費者の求めるものとのギャップが生まれることになる。それをどう埋めていくか、どこにその着地点を見つけていくのかということがこれからの課題だと思っています。

ですから皆さんには手作りのメリットとデメリットを分かって知って欲しい。そのうえで、自分に合う浴衣とはどういうものかということを決めていただければいいのでは」

時代の流れと共に必要に変化してその時代に生きる人達に寄り添ってきたものだけが伝統として生き残る。言わば伝統とは革新の繰り返しでもあります。伝統の技に溺れることなく拘りだけに終わらない、常に着る人の気持ちに寄り添った作品を提供することこそが、竺仙の浴衣がファンの心を掴んで離さない理由とも言えるのです。
 

■店舗情報
究極の浴衣(竺仙)

竺仙

株式会社 竺仙
所在地 : 東京都中央区日本橋小舟町2番3号
電話番号 : 03-5202-0991





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