古書好きの三大祭のひとつ「下鴨納涼古本まつり」
お盆に下鴨神社の「糺(ただす)の森」で開催されるのが、「下鴨納涼古本まつり」。京都では春に岡崎のみやこめっせ、秋に百万遍の知恩寺で古本市が開催され、古書好きには三大祭と呼ばれています。京都、大阪、奈良、岡山の古書店などが参加し、80万冊以上の書籍が展示即売されます。場所は世界遺産である下鴨神社の糺の森。森を流れる小川沿いに古書店のテントがずらりと並びます。大阪天満宮など寺の境内での古本市は珍しくありませんが、平安京ができる以前からある神社の森での古本市というのは趣があります。すぐ近くを流れる「奈良の小川」には縄文時代の祭祀遺跡が残っています。
木陰に風がそよぎ、その中で本を探すのですが、やはり暑いですね。会計係の店主の中には団扇片手にビールを飲んでいるのもいます(笑)。浴衣姿もチラホラいて何とも京都らしい古本市です。
学生や留学生も多く、森見登美彦の小説「夜は短し歩けよ乙女」では、この「下鴨納涼古本まつり」が舞台の一つになっています。小説では優勝すれば好きな本が手に入るということで、炎天下の中で火鍋大会が行わます。小説に出てくる古本の神様は見たことがありませんが、ヨタヨタ歩きながら本を探している老人はよく見ることができます。でも、私も老人になっても古本市に行っていそうだなあ。
日時:2012年8月11日(土)~16日(木)
時間 10時~18時 最終日16日は16時にて閉場
主催:京都古書研究会
URL:http://www1.kcn.ne.jp/~kosho/koshoken/index.html
場所:下鴨神社境内 糺の森一帯
(606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59)
地図:Yahoo!地図情報
アクセス:京阪出町柳駅下車 徒歩5分