ブータンの首都ティンプーの観光
ブータンの首都ティンプー市は、人口約10万人。空港のあるパロからは、車で約1時間半、ブータンの西部に位置します。山々に囲まれ、ティンプー・チュ(※チュ=川)に沿って南北に細長く伸びた市内の北部には、タシチョ・ゾンや国会議事堂などの官公庁街が、中心部にはノルジン・ラム(※ラム=通り)に沿った商店街が、南部には、いま建設ラッシュまっただ中の新興住宅街が広がっています。旅行者は、必ずガイドと共に、旅行会社の手配した車で移動をする決まりになっていますので、道に迷う心配はありません。お土産物屋、レストラン、ホテルについては別の機会にご紹介しますので、まずは市内の主要な観光スポットについてお伝えしていきたいと思います。
ティンプーのメインストリート「ノルジン・ラム」
ノルジン・ラムは、ティンプー・チュに沿って南北にまっすぐ伸びる、ティンプーのメインストリートです。時計塔広場からクラフト・マーケットの約1kmに、多くの商店、飲食店、映画館などが隣接しています。時計塔広場(クロック・タワー)は、市民の憩いの場所。広場の中央に可愛らしいデザインの時計塔とマニ車が設置され、周りにはホテルやスーパーマーケットが並びます。マニ車とは、筒の内部に経文を印した紙が納めてあり、1回転させると内部のお経を読んだのと同じ功徳があるという便利なもので、お寺のみならず、ブータン各地のいたるところに設置されています。ブータン人の皆さんは、通りがかりにこのマニ車を回して、日々徳を積むことに努めていらっしゃいます。
時計塔広場から北に300mほど北に進むと、ティンプーの代名詞ともいえる、交通整理のお巡りさんが居る交差点があります。周囲にはカフェや商店、お土産物屋が並び、ここはティンプーで一番活気のある場所といえるでしょう。ちなみに、こちらがブータン国内にある唯一の「信号」で、電気による信号はこの国には一つも存在しません。ブータンののどかさがよく表れていますね。
ノルジン・ラムを交差点からさらに北に500mほど進むと、商店も少なくだいぶ静かになり、右手には5つ星ホテルの「タージ・タシ」が見えてきます。その手前、通り沿いに建ち並ぶのが、「クラフト・マーケット」。ブータン各地の工芸品を、旅行者向けに販売しています。この先で、メインストリートは終了です。路地裏にも、八百屋さんなど懐かしさを感じる風景が広がっていますので、是非覗いてみてくださいね。
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