鞄が小さい事の心地良さ
この「A114」は、持ち歩いていると、その快適さに気がつきます。まず、両手を空けたい時、把手を腕に引っ掛けるのですが、元々小さいので、収納力があるといってもそれほど重くないため、思った以上に引っ掛けた腕の負担が軽い。また、例えば電車でつり革につかまっている時、腕に引っ掛けて、その腕でつり革を持っても、大して邪魔になりません。これは、トイレに行く時も同様でした。電車に座って膝の上に鞄を置いても、両隣の迷惑になりませんし、中も全体が見渡せて、モノの出し入れも楽です。さらに、入れられるモノが限られるせいか、中には厳選された、どうしても持ち歩きたいものだけが入っています。その凝縮感も魅力ですし、入っているものを探すのも簡単。上ファスナーという構造も、内部のマチ付きのポケットも、電車の中や歩きながらのモノの出し入れに適した構造です。特に、マチ付きのポケットは、文庫本を縦に入れられる深さもあって、頻繁に出し入れしたいものの収納にとても便利。ガイド納富は、そこに文庫本や名刺入れ、ペンケースやポケットwifiなどを入れています。
ガイド納富の「こだわりチェック」
柔らかいけれど、厚みがあって頼もしい革の肌触りが、9450円で手に入るというのも魅力。しっかりと縫製されたハンドル部分、大きめの把手がついたファスナーは開閉がスムーズにできるようになっているし、鞄のエッジの部分は絶妙に丸くなっていて、鞄としての出来も上々。こんな風に、ちゃんとしている小さな鞄が欲しかったと、入手してから、ようやく気がついたガイド納富ですが、鞄というものは、結構、そういうものだと思うのです。頭で考えて、自分が今使いたい鞄に辿り着くのは難しいのでしょう。使ってみて初めて、自分が何を求めていたかが分かる、そういうものなのだと思うのです。ただ問題は、普通にA4サイズの書類を持ち歩かなければならない時は、この鞄が使えません。何だか、やたらと気に入ってしまって、本当の所は毎日でも持ち歩きたいところですが……。とりあえず、散歩には必ず持って行き、旅行の時も、旅行カバンの中に忍ばせておこうと考えています。最小限の荷物を持ち歩く、という事も気持ちいいのでしょう。
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