別荘を建てるからには“雰囲気がある”ことが大切
テラス越しに広がる開放的な眺望もこだわりのひとつ。ためいきが出そうな風景だ
オオクスライフアシストの代表取締役橋本さん
「まず、土地探しに時間をかけられる方が多いです」と話すのはオオクスライフアシスト代表取締役の橋本さん(以下同)。別荘の建築デザインやプロデュースに携わって10年になります。「湯河原や熱海の大規模な別荘地でなく、開発されていない自然のままの土地が好まれるようです。このあたりは割合に木が少ないエリアですので、海が見えることより、樹木が多いことのほうが重要視されます。海は少ししか見えなくても、この木が好き、この木漏れ日がいい、というようなことにこだわるということです」。広めの土地で、雰囲気のあることが重要だといいます。
間取りのトレンドはコンパクトでシンプル!
バリのコンドミニアムをイメージした別荘のリビング
建物でも、こだわるのは広さよりもテイストや雰囲気なのです。「高級旅館の1室のような雰囲気とか、バリのコテージ型ホテルのような空間を希望されます」。
区切らずに広々とした空間で、内風呂と露天風呂がある。素材には無垢材を用い、壁にもしっくいや珪藻土などの自然素材。これが最近のトレンドです。
一方、若い40代や外国人からは古い日本家屋が好まれるとか。昭和初期の中古物件を購入して、2000万円~3000万円かけてリフォームされるそうです。
デザイン重視で雰囲気にこだわる
湯船の端が風景に溶け込んでみえる人気の半露天風呂。こんなお風呂が別荘にあれば、一日中浸かっているかも……
湯河原・熱海・真鶴・箱根エリアでは、海または海か山の眺望があり、できれば温泉も欲しい。設備には半露天風呂や暖炉、広いテラスなどが人気。最後に、これから別荘を検討の方に、「別荘には東京の常識を持ち込むのはNG。細かいことにこだわらず、おおらかに自然と親しんでください」とアドバイスしていただきました。