別荘・リゾートマンション/別荘地・リゾートマンション選び

ザ・別荘の最新トレンドを検証

注文住宅で建てるこだわり別荘。住宅専門誌に掲載されるようなお洒落な別荘をプロデュースする湯河原の不動産会社社長に最近のトレンドを伺いました。

平野 ゆかり

執筆者:平野 ゆかり

別荘・リゾートマンションガイド

別荘を建てるからには“雰囲気がある”ことが大切

リビングの眺望

テラス越しに広がる開放的な眺望もこだわりのひとつ。ためいきが出そうな風景だ

別荘とひとくちに言っても、山小屋のようなものから豪華なものまでさまざま。今回、お話をうかがった湯河原の不動産会社オオクスライフアシストが手掛ける別荘は、土地と建物で平均8500万円くらい、オーナーの平均年齢が55歳くらいの物件が主流です。ちなみに平成23年の首都圏の建売住宅の平均価格が4577.2万円(不動産流通近代化センター)。セカンドハウスに8500万円をかけられるのですから、「ザ・別荘」と呼べる高額別荘といえます。まさに憧れの別荘、気になる別荘のこだわりや好まれるプランなどについて伺ってみました。
湯河原の不動産会社

オオクスライフアシストの代表取締役橋本さん


「まず、土地探しに時間をかけられる方が多いです」と話すのはオオクスライフアシスト代表取締役の橋本さん(以下同)。別荘の建築デザインやプロデュースに携わって10年になります。「湯河原や熱海の大規模な別荘地でなく、開発されていない自然のままの土地が好まれるようです。このあたりは割合に木が少ないエリアですので、海が見えることより、樹木が多いことのほうが重要視されます。海は少ししか見えなくても、この木が好き、この木漏れ日がいい、というようなことにこだわるということです」。広めの土地で、雰囲気のあることが重要だといいます。


間取りのトレンドはコンパクトでシンプル!

バリ風リビング

バリのコンドミニアムをイメージした別荘のリビング

土地は広めを希望されるものの、建物自体は広くなくていいのだといいます。「広いとメンテナンスや掃除が大変になるので、家族が楽しめる最小限の広さ。30坪から40坪くらいが主流です」。
建物でも、こだわるのは広さよりもテイストや雰囲気なのです。「高級旅館の1室のような雰囲気とか、バリのコテージ型ホテルのような空間を希望されます」。

区切らずに広々とした空間で、内風呂と露天風呂がある。素材には無垢材を用い、壁にもしっくいや珪藻土などの自然素材。これが最近のトレンドです。

一方、若い40代や外国人からは古い日本家屋が好まれるとか。昭和初期の中古物件を購入して、2000万円~3000万円かけてリフォームされるそうです。


デザイン重視で雰囲気にこだわる

半露天風呂

湯船の端が風景に溶け込んでみえる人気の半露天風呂。こんなお風呂が別荘にあれば、一日中浸かっているかも……

橋本さんに依頼される方は、別荘を建て、そこでどう過ごしたいかがはっきりイメージされているのでしょう。「高級である必要はないが、雰囲気を持った不動産と考えていらっしゃる方が多く、デザイン性優先です」。かっこいい物件しかデザインしないし、扱いもしません!といい切ります。

湯河原・熱海・真鶴・箱根エリアでは、海または海か山の眺望があり、できれば温泉も欲しい。設備には半露天風呂や暖炉、広いテラスなどが人気。最後に、これから別荘を検討の方に、「別荘には東京の常識を持ち込むのはNG。細かいことにこだわらず、おおらかに自然と親しんでください」とアドバイスしていただきました。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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