住宅設備・建材の選び方/住宅設備・建材のトレンド

いまどきの水まわり事情(2ページ目)

TOTOから一般家庭の水まわりの現状や変化などの調査が発表されました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド


清潔さを保ちたいトイレ

TOTO

スペースを有効活用できるタンクレストイレも増えてきた [ネオレスト]

性能やデザイン性の高さから、人気のタンクレストイレ。築10年未満の戸建ての11.6%がタンクレストイレを設置しており、増加傾向がみられます。また、戸建ての93.7%、マンションの82.6%が温水洗浄便座が設置。設備機器というよりも家電に近い感覚で、導入する方も多いのではないでしょうか。

また、トイレは「常に清潔に保ちたい」空間ですが、半数は「掃除が面倒」に感じています。これは、女性だけの声ではなく比較的若い男性層でも「掃除が面倒」と回答する割合が高くなっており、トイレを掃除する男性が増えてきたことの表れと考えることも。

いずれにしても、最近のトイレはお手入れがしやすく、掃除も楽な工夫が多く施されています。ショールームでは、実際の性能や機能を確認することが可能なので、どんな特徴があるのか、しっかりと比較検討し選ぶことが重要でしょう。

緩やかに仕切られたキッチン

キッチンプランの傾向をみてみると、増加傾向にあるのは、「リビングダイニングがキッチンと腰壁やキッチン本体で仕切られている」タイプ。作業していても家族の様子を確認することができ、くつろぎの場とは緩やかに区切られている、というプランが人気のようです。キッチン自体のレイアウトは、戸建て・マンションともに、シンプルなI型が主流です。

また、築10年未満では、コンロの熱源の「電気(IH)」が大幅に増加、戸建て10年未満では、46.5%と半数近くとなっています。デザイン性やお手入れのしやすさ、安全性の高さに魅力を感じる方が増えてきたのでしょう。しかし、電力不足、節電意識などによって、今後の動きには変化がみられるかもしれません。

一方、キッチンに対する不満をみてみると、キッチン空間や作業スペースの狭さ、収納不足や掃除の大変さなど、古い住宅になるほど増えてきています。汚れが気になる部分は、築年数に関わらず、レンジフード、コンロまわりを挙げており、築年数が経過した住まいでは、70%近くにも。


水まわりは、さまざまな設備機器が設置される部位。それらの機器に合わせたメンテナンスやリフォームも必要になります。新築やリフォームの際には、将来の交換なども考慮して選ぶことが大切でしょう。


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