一度は金の現物を手にして『重さ』を実感しよう
Q 金に投資するにはどんな方法があるのですか亀井さん 大きく分けて二通り。金の実物を買う方法と証券化された商品に投資する方法があります。前者の代表的な商品は金地金や投資用金貨、純金積立など。後者は金ETF、金鉱株ファンドなどです。
金価格が上昇する原因が気になり、視野も広がるのが「金投資」
どの方法で始めるにせよ、まずは金貨を1枚買ってみて、見た目の大きさとは全く異なる金の重みを感じてほしいですね。地金やバーはコストの安い500gバー以上だと数百万円が必要。1オンスの金貨なら15万円程度、2分の1オンスなら7.5万円程度で購入できます。それより小さい金貨だと手数料が割高になってしまうのでNGです。実物の金貨を手にすると、金価格を真剣にチェックするようになります。金利、為替、株、政治や経済のイベントなどいろんな要素が関係しますから、金価格以外のものにも興味を持てる。視野も広がりますよ。
Q 投資経験のあまりない人はどの商品がよいでしょうか
亀井さん 金は値動きが大きくなっていますから、売り買いのタイミングを気にせず積み立てするのがいいでしょう。純金積立は金貨よりコスト面で割高ですが、時間分散して買えるメリットはあります。5年後、10年後を見据えて始めてみてください。
Q 投資経験がある人はなにを選ぶとよいでしょうか
亀井さん 投資で儲けるには、コストが安いことも重要です。その点では、金価格と連動して値動きする金ETFがもっとも有利。株と同じように投資できますから、株などの投資経験のある人は金ETFがおすすめです。また投資信託には金鉱株ファンドといって金の産出国で採掘・精錬している企業に投資する商品があります。金そのものよりも値動きが激しい傾向にあるので、中上級者にはこういった商品も候補になるでしょう。
※次ページからは各商品の特徴と活用テクを伝授します
監修/亀井幸一郎(貴金属アナリスト)