お金を貯める体質改善ノート/お金を貯める体質改善ノート

貯金生活から始める「リスクを抑えた投資」

貯金生活が落ち着くと、投資などで資産を増やすことも考えたくなりますね。今回は投資の始め方の基本や、リスクが少ない投資についてです。投資のベテランの方には物足りないかもしれませんが、「よくわからないけれど投資を始めたい」という方の参考にしていただきたいと思います。家計運営に影響が出ない始め方です。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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投資を始めるにはどうしたらいい?

貯金生活から始める投資

投資は攻めのお金で積極的にするのもOK。貯金のルールは守りつつ、余剰資金で増資を狙おう

前回は、攻めるお金と守るお金について書かせていただきました。投資を始めるには、まずは守るお金、つまり給料の3か月~半年分程度の生活費を蓄えたうえで、「攻める=投資を始める」ことが大前提、ということは前回お話ししましたね。

では、大前提が整ったうえで投資を始めようとする場合、どのような姿勢で臨むべきでしょうか? これについては、それぞれの家族構成や収入、持ち家の有無、人生設計のプランなどによって、大きく異なります。具体的に言うと、取れるリスクのレベルが異なるのです。

「リスクあり」と「リスクなし」の比率

守るお金に関しては、リスクを意識しにくい普通預金、定期預金などを用いるべきですが、逆に攻めるお金に関しては、大なり小なりリスクを取ってもよいと考えています。 どんどん運用して老後資金をたっぷり作るぞ! と考えるなら、攻めるお金の9割以上を、ある程度リスキーな金融商品に回してみてもOK。逆に株で失敗した親・知り合いを見て、そういう風になりたくないと強く思うなら、余裕資金のごく一部を公社債が対象の投資信託のような、安全性の高い金融商品のみに投資しようと検討してもよいでしょう。

特にこだわりがない場合、あまりリスクの少ない運用を3割程度、リスクのある運用を7割程度で考えてみることをオススメします。「意外とリスクを取る運用の比率が高い」と感じるかもしれませんが、守るお金はリスクの伴いにくい預貯金で持つべきと考えているので、その分、攻めるお金は安全性の比率を下げてもいいと思っています。リスクあり7割、リスクなし3割という数字は、資産全体ではなく「攻めるお金(余裕資金)」の中での配分です。その点はくれぐれもお間違えのないように。

超低金利の今は、変動金利の国債がベター

リスクを取らない金融商品といえば、代表的なのが預貯金です。それより多少金利がいい投資の対象は国債しょう。 国債にも種類がありますが、最も一般的なのは個人向け国債です。個人向け国債にも固定金利タイプと変動金利タイプがあり、満期までの期間も、固定金利で3年、5年、変動金利で10年のタイプから選べます。どれがいいかと聞かれれば、私は変動10年物と答えます。この先金利が上がった場合、固定金利ではその恩恵を享受できませんからね。 今は超低金利なので、金利は上がる可能性のほうが高いと思いますから。

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