マイナーチェンジ前と比べたら100万円ぐらい高いクルマになった!?
マイナーチェンジ前のRXに乗ると『レクサス』というプレミアムブランドを付けながら、乗り心地が従来のトヨタ車で大いに失望したものだった。「ブッシュ」と呼ばれる、サスペンアームと車体に間に挟むゴムを柔らかくするなど対策はしているものの、やはりドタバタしてしまっている。このあたりは、現行RXがデビューしたときにお届けしたレポートでも書いた通り。新型車でも悪い部分については悪いです、といった点をトヨタも認識していたのだろう(実際、何とか対策したいと言ってました)。マイナーチェンジするにあたり、乗り心地を徹底的に見直したそうだ。
ショックアブソーバーの特性や設計を見直し、滑らかに動くようにした。加えて動きの小さいときでも、しっかり減衰力を出るよう精度アップ。その上で車体の剛性も上げている。これらの対策は、乗り心地の質感を高めるための王道。話を聞いただけで「きっとよくなっている」と思ったほどだ。
なめらか、かつ機敏で安定した動きをするようになった
試乗して唸った。普通のトヨタ車と同じレベルの乗り心地だったRXが、ドイツ車に肉薄できる質感になっている。ベンツやBMWレベルとまではいかないが、遜色ない仕上がり。マイナーチェンジ前のRXから乗り換えたら、100万円くらい高いクルマになった気がするだろう。
おすすめは燃費の良い4気筒エンジンを搭載する『RX270』。ナビや電動シート、LEDヘッドライト、クルーズコントロールなどを標準装備して430万円。この価格帯のクルマとしては相当魅力的だと思う。ぜひ試乗してみて欲しい。
手元を見ることなく操作が可能な第2世代リモートタッチを採用
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