マレーシアの中国系料理の特徴
定番の経済飯は、あれもこれも食べてみたい料理がずらり並ぶ
点心飲茶に代表される広東料理、お粥で有名な潮州料理、そのほか客家料理、北京料理、上海料理など多種多様。バクテー、チャオクイテオ、パンミーなど、中国にはない、マレーシア発祥のメニューもあります。また、イスラム教ではタブーとされる豚肉料理もあり、お酒のつまみも充実。夜風にあたりながらビールを飲みたいなら、中国系屋台が狙い目です。おすすめの屋台飯は、海南チキンライス、経済飯(エコノミーライス)、バクテー、パンミー、チャオクイテオ、ローストダック、鶏の手羽先。また、北京ダック、蟹料理、飲茶などの日本では高級な中国料理も気軽に味わえる価格です。
マレーシアの中国系料理1 バクテー
KLのバクテーは土鍋だが、発祥の地クランのバクテーは小皿料理
漢方スープの豚煮込み「バクテー(肉骨茶)」。マレーシア発祥の中国系料理で、常夏のマレーシアのスタミナ料理です。八角、シナモンなど10種以上の中国漢方、にんにく、中国醤油などで煮込んだ豚肉は、箸でほろっと切れるほどのやわらかさ!豚肉を味わったら、次に、豚の甘みがしみ出したスープをご飯にかけ、チリ漬け醤油をひと垂らしあれ。これはもう、たまらんですよ。ちなみにスープはおかわりできます。
マレーシアの中国系料理2 ローストダック
北京ダック、ダックライス、ダックヌードルなど鴨料理はポピュラー
飴色に炙られたローストダック。弾力のある肉質、肉汁たっぷり旨みが特徴で、ダックライスを注文すると、ダックの血でコクを加えた特製ソースが添えられています。4人以上集まったら、何人前ではなく、ぜひ「ダック1羽!」のご注文を。丸ごと1羽が解体されて皿に盛られた姿は圧巻ですし、部位ごとの味の違いを堪能できるのもまた格別。モモ肉とムネ肉では肉汁、肉質、脂の入り具合が違って、味わいが異なるんですよ。
マレーシアの中国系料理3 パンミー
スープ、平打ち麺のパンミー。煮干しの出汁がやさしい味わい
パンミーとは小麦粉、卵、水でこねた麺のこと。生地をこねたあと板状に麺を伸ばすため、この名前がつきました。パンミー専門店はかならず自家製の手打ち麺。モチッ、ツルッとした生麺は最高で、きし麺に近い粗麺(広東語でチョウメン)、手でちぎった捏麺(広東語でミッ)など麺の形状が選べます。煮干しで出汁をとったスープ麺、濃口醤油を絡めた汁無しドライ麺、ドライチリを混ぜたチリパンミーなど、種類も豊富です。