「旅持ち茶器」の美味しい淹れ方
この「旅持ち茶器」でお茶を美味しく淹れるなら、まず、きちんと沸かしたお湯を、茶杯二つに、ギリギリまで注ぎます。さらに、茶葉を入れた宝瓶に、茶葉全体が湿る程度の熱湯を注ぎます。少し置いて、宝瓶に茶杯に入れたお湯を注ぎます。その状態で、30秒ほど待ってから、茶杯に注ぐと、お湯の量も茶杯二杯にちょうど良く、温度も日本茶にちょうどいいくらいになります。さらに、茶杯が温められているので、より美味しく飲めます。宝瓶は、茶こし部分の穴が大きく、茶葉が結構な量、茶杯に入る場合がありますが、そういうのは気にせずに飲む方が美味しい。また、上記の淹れ方だと、宝瓶自体も熱くなり過ぎず、安全にお茶を淹れる事ができます。濃さは好みですし、茶葉の量にも影響されますが、ガイド納富の好みは、1煎目は30秒くらい、2煎目は熱めのお湯を注いで、すぐに茶杯に注ぐくらいです。日本茶の場合、3煎くらいで茶葉を変えると、ずっと美味しく飲めるのですが、抽出時間を長めにとれば、5煎くらいまでは頂けます。
ガイド納富の「こだわりチェック」
「旅持ち茶器」と言う物の、ガイド納富は、そのへんの散歩に持って行ったりします。保温機能のある水筒にお湯を入れて、この「旅持ち茶器」をカバンに突っ込んで、ふらふらと散歩して、お茶を飲みたくなったら、そのへんのベンチとかでお茶を淹れます。茶杯二つに淹れて、一人で二杯、立て続けに飲みます。面倒なら、宝瓶から直接飲んだりもします。店で買ってきた茶葉を、家に辿り着く前に飲んだりもします。茶葉はビニール袋に入れて持ち帰ります。そういう事が気楽にできる感じが、この「旅持ち茶器」の良い所。いい感じにカジュアルなのです。宝瓶の蓋の把手が大きくて掴みやすかったり、注ぎ口がシャープで誰にでも注ぎやすいといった、茶器に慣れていない人にも使いやすいデザインも、こういう、安定しない場所でも使いたい茶器として、正しいスタイルだと思います。巾着袋がやや大きめで、茶器を出し入れしやすいのも好感が持てます。マニアの視点からは、もっと小型化に命を懸けたような茶器も好きなのですが、旅に持って行くなら、こういう使いやすさに重点を置いた設計の方が、持って行きたいという気にさせてくれるのです。そういうバランスがとても優れた茶器だと思います。
【関連リンク】
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・もう一つの旅する茶器、副正製陶所「KISSAKI お出かけ茶器セット」のガイド記事はこちら
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