特に、野球界など、厳しいアスリートの世界では、野村監督や落合選手にはじまり、イチロー(9歳差)や貴花田(8歳差)など、生涯を仕事に捧げるために、多角的にサポートしてくれる年上の妻と結ばれるというケースが多かった。
「姉さん」を感じさせない、姉さん女房
常識で凝り固まっていない、現実的な頼れる20代男性が増えている
小雪と松山ケンイチ(9歳差)、ドリカムの吉田美和とJUON(20歳差)などなど、芸能界の年下婚は、ひと昔前の“年下夫を支えます!”的な糟糠の妻的なニュアンスとは少し違う。もちろん、ひと回り近く(もしくは、それ以上)年上の妻がアドバンテージを握るのは、当然のこと。だけど、一方的に尽したり支えたりするわけではなく、年下男の良さも引き出してうまく享受している印象。
それがさほどの驚きもなく世間に受け容れられている。ポイントは、単なる一夜の火遊びなどではなく、年下男との恋がきちんとしたパートナーシップへと発展しているケースが増えたということだ。
巷においても、ひとまわりレベルの年下男と、ごくごく自然にマジメに付き合っている30代、40代女性は多い。つい先日、一緒に飲んだ恋愛至上主義なバツイチの知人女性A(40歳)も20歳近くも年下の人気クリエイターと付きあっていると話していた。
「仕事がらみのパーティーにいたら、寄って来たんだよね(笑)。「話したいです」ってストレートに言われて、好意をばんばん出してくるから、自然と仲良くなっちゃって。年齢聞いてびっくりしたけど、デートしているうちに本気で好きになっちゃった」
37歳にして、トップ出世で管理職についた知人Bも、仕事の鬼かと思いきや、昨年末からこっそり、10歳下の部下と付き合っているという。
「一緒に大きなプロジェクトを進めているうちに、距離が縮まったんだよねぇ。最初は、まさか10歳下なんて!って固定観念が強かったけど……。全然、同世代の男よりも楽しいよ。いや、彼だから、合うのかもしれない」