シンプルライフにおすすめのエッセイ集

書影

311以降の生き方の参考になるエッセイがいっぱい

『もう、ビニール傘は買わない。』

人気ライター、大平一枝さんのエッセイ集のタイトルです。2012年を生きる日本人の多くが漠然と抱き始めた思いを、一言で言い表している、素晴らしいタイトルだと思いませんか? 読む前から本書に強く共感したガイド、暮らしの達人でもある大平さんにお会いしてきましたよ!

 

取材経験1000人から生み出された暮らしのセンス

リビング

スッキリ、でも温かみのあるリビング。家族みんなのお気に入りがいっぱい

大平さんが、ご主人と二人のお子さんと暮らすのは、都内の閑静な住宅街。半地下のお部屋があったり、キッチンにランドリースペースが併設されていたり、ユニークかつ便利な間取りに、暮らしの工夫がいっぱいです。広々として風通しのいいリビングに通していただきました。

ガイド 大平さんは、著名人インタビューや、暮らし紹介の記事を多く手がけていらっしゃいますよね。今まで、何人くらいの方を取材されていますか?

大平 そうですね~、おおざっぱに数えて、1000人くらい……? 媒体はいろいろですけれど、やはり女性誌が多いですね。インテリアやライフスタイルを紹介させていただく記事も多いです。

ガイド じゃあ、センスのいい方のお宅に伺う機会が多いわけですよね。

大平 ハイ、だから「真似してみたい!」って思うことが本当に多くて。

ガイド そうやって、大平さんのセンスは磨かれてきたんですねー。


ビニール傘を買わない理由 

茶箪笥

鉄製の金具が懐かしい茶箪笥、中古の子供用椅子、ポップなポスター。異質なのに違和感がない

大平 でも、20代の頃は、とにかく仕事が楽しくて楽しくて、反面、自分の暮らしはなおざりにしていました。いつも時間に追われて、外食ばかり。忙しい毎日に、その日の天気も気にかけず取材に飛び出しては、出先で降られた雨に、あわててビニール傘を買い、それが傘立てにたまっていく……、そんな暮らしでした。

ガイド それが表題にもなったエッセイですね。

大平 ビニール傘は便利ですが、安いがために、手入れして長く使おうという気持ちにはなれません。濡れたまま傘立てに突っ込んだビニール傘は、あっという間に錆びて使い物にならなくなり、結局捨てることになります。だんだんそれがイヤになってきて。

ガイド ビニール傘って、捨てるのもやっかいですものね。