運命の人
概要:沖縄返還時に日米間で密約が取り交わされていたという史実が元になっています。記者として密約があった事実をなんとしても暴きたいという強い信念。そこへ男女間の愛憎も絡んでくるというスリリングな物語りです。山崎豊子さん原作です。
見所・はまった理由:
沖縄返還の裏に密約という史実があったことを全く知りませんでした。政府の隠蔽体質は最近の政治にも通じる所があり興味深いです。政府は自分たちが密約を行った事を棚に上げ、機密文書を違法に持ち出したことを責めるわけですが、最終的に国民に対しどのようにケリをつけるのか。今後の展開が気になります。
機密文書を手に入れた記者と、入手先である女性外務省事務官との二人の間に何があったのか。当初それが分からないような演出になっており、二人の関係性が徐々に明らかになっていく構成も面白いです。夫の浮気を知ってもなお支えようとする妻、その妻を想う従兄弟の存在。人間関係の見所も大きいです。