実際に羽織ってみる
実際に着て見ることが何より大切
今度は実際に着物を羽織って、裄や身丈などがどのくらいなのかということを確認します。実際着てみると、Hさんが思っていたより裄の短かさがあまり目立たない様子。通常、着物の裄が長襦袢の裄よりも6~7mm程度長いのが理想ですが、この着物はHさんの理想の着物の裄の長さよりは少し短いものの、長襦袢の長さと5mm程の差となるため、そのままでも良いかもしれないということに。
袖丈が標準よりもかなり長い
逆に袖丈が標準のものより長いことが判明。これだと、長襦袢が袖の後ろから飛び出てしまうため、相談の結果、柄の部分を残し、袖丈をもう少し詰め、裄はそのままにするという結論となりました。
大体の見積もりを出してもらう
ここで、大体の見積もりを出してもらい、実際に発注するかどうかを決めます。今回の場合は、総合的に判断した結果、胴裏の交換、シミなどの汚れを取る洗い張り、袖丈の調整を含めて、仕立て直しでおよそ6万4000円ほどに。期間は4週間ほどで出来上がるとのこと。なお、あまりに修繕箇所が多く値段が高くなる場合には、新しい着物を購入するという選択もあるので、迷う場合にはいったん持ち帰って検討するのも一つの方法です。