お弁当やお惣菜で「抗疲労」
コンビニエンスストア「アズナス」で販売された入賞レシピのお弁当。
大阪市立大学の研究者をはじめ、百貨店やコンビニエンスストアのバイヤーなどの審査員が書類選考を行い、20点のレシピにしぼった後実食して、力作4レシピ(主菜・副菜・主食・デザート各部門1名ずつ)がグランプリに、その他入賞作品も選ばれました。
「抗疲労プロジェクト」とのコラボ企画が、お客様の関心を呼びました。
また購入されたお客様からは、「『抗疲労食』という今までに無い新しい切り口なので新鮮に感じる」と好評を得ました。第1弾以降も盛況で、2012年4月17日からは第4弾がスタートしています。
「抗疲労」メニューを外食でも楽しめる
またこうした持ち帰りのお弁当やお惣菜だけでなく、いくつかのカフェやレストランなどの飲食店でも、「抗疲労レシピアイデアコンテスト」で入賞した作品をもとに、アレンジした料理を提供されており、「抗疲労食」を楽しむことができます。抗疲労メニューを提供する飲食店では、卓上POPでPR。
詳しくは、「抗疲労レシピプロジェクト」をご覧下さい。「抗疲労レシピ採用のお店」も紹介されています。
今後の展望をお聞きすると、
「『抗疲労食』を自分で毎日つくって食べられればよいのですが、現実はなかなか・・・、という人が多いものです。ですから、お弁当やお惣菜はもちろん、今後は社員食堂、宅配食などでも展開できたらと考えています。
これまで研究機関では疲労のメカニズムが解明され、計測評価の手法が確立されてきました。今後食事介入による睡眠の質の向上や疲労度の軽減の効果検証も進められる予定で、実用レベルに進められることを期待しています。民間だけではできない公的な仕組みづくりなど、産学官が一体となって取り組める強みを活かして推進していきます」と、力強く語る西前さん。
私がこのプロジェクトに関心を持ったのも、具体的に消費者にまで動線がつながっているところにあります。一般の飲食店には「抗疲労食」メニューに取り組みやすく、また私たち消費者も、手軽に外食・中食でも「抗疲労食」をおいしく楽しめることができます。
このような「抗疲労食」を手軽に食べられる仕組みを充実させることで、何を食べ、どうしたらおいしく食べられるのかというヒントが得られると、私たちも人任せではなく自分自身で実践することへのきっかけ作りにつながるのではないでしょうか。
参考/
・ヘルス・フロンティア(大阪産業創造館)
・抗疲労・癒しプロジェクト(大阪産業創造館)
・レシピ開発プロジェクト(大阪産業創造館)
・疲労研究班ホームページ(厚生労働省疲労研究斑)