横浜上大岡の高台に15,000m2の街
横浜は非常に起伏に富んだ街である。そしてその高台を中心に多くの住宅地が形成されてきた。古くから高台に良好な住環境が生まれた理由は、生活の場として日照・通風が重要であり、低地ではなかなか得られない開放感があるということが挙げられるだろう。もちろん高台ゆえに水害に襲われる可能性も低く、安定した暮しが保たれやすいという側面もあるだろう。「アトラス上大岡ヒルズ」もその名が示す通り、横浜上大岡のヒルトップに誕生するプロジェクトである。「外観全体図」完成予想CG ※計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります
広大な敷地はマンション街区と一戸建て街区で形成される。両街区をつなぐメインストリートには14本の街路樹を中心とする緑。さらにストリートに面した一戸建て街区には公園が配され、両街区に暮らす人々が利用できる多目的広場が設けられる。このスペースは、この街に暮らす人が集う場として単に公園を作り樹木を植えるだけでなく、「緑地協定」という独自のルールを設け、両街区の住人が主体的にこの緑の環境を守り育てていくことが意図されている。もちろん一戸建て街区に暮らす人がマンション街区内に設けられる共用施設を利用することもでき、世帯を超えて、世代を超えて共に暮らすつながりのある街を目指している。
マンション・一戸建て両街区をつなぐメインストリートには豊富な緑が「外観完成予想CG」 ※計画段階の図面を基に描いたもので、実際とは異なります
高台の自然な傾斜を生かしたランドプラン
マンション街区「アトラス上大岡ヒルズ」のランドプランもまた特徴的だ。戸建て街区に相対する位置に設けられるメインエントランスは、端正なラインが特徴的なデザイン。2層吹き抜けの贅沢な空間を有するエントランスホールと合わせて、そこで暮らすことが誇らしくなるような意匠とでも言うべきだろうか。デザインは都心の高級マンションのデザインを多く手掛ける「アーキサイトメビウス」が担当。住む人の満足感はもちろん将来の資産性をも左右する外観意匠に関して、かなりの力の入りようがうかがえる。「出会いのホール」完成予想CG ※計画段階の図面を基に描いたもので、実際とは異なります
「ほしぞらの丘」完成予想CG ※計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります
「たいようの庭」完成予想CG ※計画段階の図面を基に描き起こしたもので、実際とは異なります
住棟内に設けられる数々の共用施設も、家族や隣人とのつながりを育むことを目的とするものが多い。一戸建て街区と共用のラウンジ「つながりの間」をはじめ、サロンスペースとして「もてなしの間」を、中庭を臨む位置にあるキッズコーナーやオープンキッチンを併設した「陽だまりの間」は、様々な目的に活用できるスペースとして設置される。中庭や屋上庭園なども加えると、総戸数に比して人が集うスペースがふんだんに設けられていて、多様なコミュニケーションが生まれるであろうことは想像に難くない。
「そらテラス」完成予想CG ※現地5階相当からの眺望(平成23年11月撮影)をCG合成したものです