PCメールもキャリアメールのように使える
BlackBerryにはBIS(BlackBerry Internet Service)というメール転送サービスがあり、ほかのスマートフォンより優れたメール機能を使うことができるようになっている。BlackBerry本体もしくはパソコンでBIS(BlackBerry Internet Service)サイトにアクセスして設定すれば、@docomo.blackberry.comメールやパソコンメール、Webメールなどをまとめてプッシュメールとして転送できる。つまり、通常はサーバに受信確認しなければならないパソコンメールも、一旦BISを通すだけで、携帯キャリアのメールのように自動受信と通知(プッシュ)メールに変身するというわけだ。
BISを使うことで、PCメールもキャリアメールのように使うことができるようになる
それだけではなく、各アカウント毎に詳細なフィルター設定ができるので、自分宛の必要なメールだけ受信し、スパムなどは排除もできる。それでもスパムや不要なメールを受信した場合は、メールサーバのスパムや迷惑メールを外出先のBlackBerry 9900から削除することもできる。
BlackBerry Bold 9900は、BISによるメール機能だけではない。画面の上部にある通知ビューでは、メールのほかFacebookなどのSNSメッセージの更新も通知される。それもメール数や記事数も表示されるので、現在どのくらいのメールやメッセージが届いているのかなどを、ホーム画面だけで確認することができる。
通知ビューをタップすれば通知ビューが開き、メール、カレンダー、SNSメッセージなどを一覧で確認できる
通知機能はAndroidスマートフォンでも搭載されているが、通知バーを引き下げないとメッセージの件数やその詳細が確認はできない。その点、BlackBerry Bold 9900は、ひと手間少なく確認できるというわけだ。
App Worldでアプリケーションも充実
Androidスマートフォンと同じようにBlackBerryにも、アプリケーションマーケット「App World」から好きなアプリをインストールして機能を追加できる。「App World」を利用するには、本体にインストールされている「App World」アプリを使ってアクセスする。アプリ数はiPhoneやAndroidスマートフォンに比べれば少ないが、BlackBerry Bold 9900をフルに使いこなすには十分な数と種類のアプリが既に揃っている。難点は「App World」でのアプリ検索が、やや使いにくいことだろうか。
アプリケーションも充実している
容量は小さくても、他のスマートフォンよりももちがいいバッテリー
CPU速度も速くなり、1500mAhあった旧機種に比べ、BlackBerry Bold 9900のバッテリーは1230mAhと容量が減っている。気になるのはやはりバッテリーのもちだろう。以前は、ケータイ並にもつと言われたBlackBerry Boldだが、正直BlackBerry Bold 9900のバッテリーはそこまではもたない。スペックをみても音声通話や待ち受け可能時間でほかのスマートフォンと大きな差はない。しかしiPhoen 4SやLTEやWiMAX対応Androidスマートフォンに比べ、BlackBerry Bold 9900が優位なのは動かないだろう。使い方にもよるが、一般的なメールやWeb利用であれば、日中の活動時間で電池切れを心配する必要はないだろう。
これはBlackBerry Bold は、メールやブラウザなどの通信でデータ圧縮をして送信しているからだ。圧縮して送っている分、通信データ量と時間を小さくできることで、同じだけ利用してもバッテリー消費を抑えられるようになっている。
とはいえ、SNSの利用環境が整ったことから、これまで以上にデータ通信量は増えていくことは明白だ。フルに1日中使い倒したい人は、予備電池や2000mAh程度(1回分充電可能)の外部バッテリーを用意しておくとよいだろう。
ワイドQWERTYキーボード、タッチ画面操作、タッチパッドというハードウエアの進化だけではなく、1.2GHz CPU搭載と新OSのBlackBerry 7搭載で動作も高速化。劇的に生まれ変わったブラウザ、最強と言われるメールにSNS連携も加わったメッセージ機能など、かなりの進化を遂げたBlackBerry Bold 9900。iPhoneやAndroidスマートフォンを使っている人でも、ぜひ一度手に取ってみて欲しい。また違ったスマートフォン体験をすることができるだろう。
【関連サイト】
NTTドコモ BlackBerry Bold 9900