もはやブラウザは弱点でない
BlackBerry Boldといえば、メールは良いけど、ブラウザがね……といわれ続けてきた。しかしBlackBerry Bold 9900のブラウザは、そんな台詞は過去のものとするのに十分だろう。BlackBerry Bold 9900のブラウザ
LTEには非対応だがFOMAハイスピード(下り最大14Mbps、上がり5.7Mbps)の高速通信に対応。1秒に最大60フレームのレンダリングができるLiquid Graphics搭載で、画面表示や動画再生も高速に処理できる。マルチタッチに対応したタッチ液晶でピンチイン・アウト操作をしてみたが、驚くほどなめらかに表示できた。
このタッチ操作のなめらかさが、スマートフォンとしては小型となる2.8インチ液晶でも快適なWebページ閲覧を実現している。たとえばサイトをフル表示した後、文字を拡大して見るためにピンチイン・アウトするわけだが、これがストレスなくできる。また画面のズームは、キーボードのalt+タッチパッドの上下操作でも可能なので、シーンにあわせて使い分けることができる。
ピンチイン・アウト操作が驚くほどなめらかに表示
タブの切り替えもスムーズ
かつて弱点といわれたブラウザ機能は、BlackBerry Bold 9900で強力なメリットに生まれ変わっていると言えるだろう。
無駄のないホーム画面とナビゲーションバー
スマートフォンでは、ホーム画面の操作性や視認性が使い勝手を大きく左右する。BlackBerry Bold 9900では、その画面の小ささが気になるところだが、画面下部にナビゲーションバーを備えることで操作性を向上させている。実はこのナビゲーションバーが、Androidスマートフォンでいうところのホーム画面やアプリ一覧、履歴にあたるものになっている。画面下部にあるナビゲーションバー
ナビゲーションバーは最上段の1列だけが表示されている。設定で表示列数も変更できる。カーソルを下方に動かせば、さらにアプリが表示される。画面を無駄なく効率よく画面を使える配慮がされている。
ナビゲーションバーを使うことで、狭い画面でも操作性が上がっている
スマートフォン最高の文字入力を実現
打ちやすいと評判のBlackBerry Bold 9900のQWERTYキーボードだが、単にQWERTYキーボードを搭載すれば、文字が打ちやすいというわけではない。スマートフォンのような小型端末では、キー数の多いQWERTYキーボードのキーは、小さくなり、キートップは狭くなる。それを確実に指先や爪先で打鍵するには、キーストローク、キーの重さ、キートップの質感が非常に大切となる。その点、BlackBerry 9900のキーには妥協がなく、高品位なキータッチで指先で確実に文字入力を感じることができるようになっている。
文字入力のしやすさがとことん考えられている
キー入力には、本体デザインも重要だ。サイドフレームはスチールバーが採用されており、デザイン的にも高級感があるが、それ以上に質感の違うバーを使うことで側面を安定して持つことができるようになっている。また、すり鉢状の背面は、薄くなった本体でもキー入力が多いBlackBerry 9900を手の中でしっかり保持されるデザインになっている。
次のページでは、スマートフォンの中でも特に優秀と言われるBlackBerryのメール機能についてご紹介しよう。