タッチパッドが快適な操作を実現
BlackBerry Bold 9900の特徴は、ひと目でわかる本体下半分を占めるワイドQWERTYキーボードだ。液晶は2.8インチ(640×480ドット)と大型化が進むスマートフォンの中では小さいように思われるが、タッチ操作で拡大縮小が簡単にできるため、Webサイトを閲覧するには十分な広さでもある。QWERTYキーボードとともに忘れてはならないのが、本体真ん中にある四角いタッチパッドだ。キーボードとタッチパネルに加え、この優れたタッチパッドがBlackBerry Bold 9900を快適なスマートフォンにしている。タッチパッドを使えば僅かな指先の操作だけで画面を切り換えたり、アイコンを選択したりできるので、タッチパネルより疲れずに素早い操作ができる。
キーボードとタッチパッドという独特の機能をもつBlackBerry Bold 9900
BlackBerry Bold 9900をiPhoneやAndroidスマートフォンと肩を並べられるほど便利にしたのが、2.8インチタッチパネル液晶。タッチ操作が可能になったことで、これまで弱点といわれたブラウザの操作性は飛躍的に改善したといってよいだろう。
タッチに対応したことで、画像ビューワの操作性が向上
さらに打ちやすくなったキーボード
もともとキーボードの打ちやすさで定評があったBlackBerryだが、 キーの質感とタッチ感も良く、確実で心地よい文字入力ができるようになっている。キーボード上部には、左から発呼キー、メニューキー、タッチパッド、エスケープキー、終話/電源キーが配置されている。中央のタッチパッドの感度は抜群だ。さらに打ちやすくなったワイドQWERTYキーボード
右側面には、上から、音量アップ、ミュート、音量ダウンキー、サイドキーを備える。
サイドキーは標準でカメラが設定されているが、ほかの機能に変更することができる。
右側面には機能割り当てを変更できるサイドキーを備えている
左側面には、標準ヘッドフォンが利用できるイヤホンジャック、PC同期や充電用のmicroUSB端子を備える。
左側面には標準ヘッドフォン端子を備える
上面には、キーロックボタンを備える。本体前面にキーボードを搭載するBlackBerry Bold 9900は、ポケットやカバンの中で不用意にキーが押されたり、リダイヤルで間違い電話をかけたりすることがある。キーロックボタンを使えば画面とキーボード入力をロックすることができる。解除もキーロックボタンを押すだけで簡単に解除できる。
上面のキーロックボタンで誤入力をシャットアウト
背面は中央に向かって台形にせり上がった形状になっていて、中央付近が裏蓋になっている。上部には500万画素カメラを搭載。LEDフラッシュはカメラの反対サイドに配置されている。
背面は台形形状、上部に2つ目のようにカメラとLEDフラッシュを配置
背面カバーは、本体中央部の下部にあるくさびに爪をかけると外せる。純正のカバーはかなり堅いため、少し力がいる。搭載バッテリは1230mAh。9000のバッテリが1500mAhだったので、かなり容量は減っている。その分、バッテリの大きさを小さく薄くでき、本体の薄型化に貢献している。
バッテリ容量は減ったが、これでもバッテリーは結構持つので問題はないともいえる。しかし、以前のように1500mAhクラスの大容量バッテリーが欲しいというユーザーも多いかもしれない。
バッテリーも本体も薄くなったBlackBerry Bold 9900
バッテリー容量は1230mAhと小さくなったが、薄く小型になった
次のページでは、BlackBerry Bold 9900の使用感などを解説しよう。