独自配列のEXR CMOSセンサで高感度&高解像度
画質はおおまかにいって良好。超解像機能が組みこまれているおかげもあって、ビルや橋などを撮影すると窓枠やワイヤーなどの描写が甘くならずにしっかりなされているという印象だ。ISO3200からの切り出し画像。髪のディテールがまだ残っているのが分かる。
さすがにISO12800(400万画素相当)では、ぼんやりとした画像になってしまう。それでも他社のものに比べるとだいぶディテールが残っているのは驚きだ。
赤外線通信機能搭載で、データのやりとりが楽にできる
もうひとつチェックしておきたいのは赤外線通信機能のIrSimpleに対応していること。スマートフォンや携帯電話で赤外線通信を搭載しているものであれば画像を送信することができる。20倍ズームができるデジタルカメラの画像をTwitterやFacebookにほぼ時差なしで掲載することもできるというわけだ。これはなかなか便利な機能で、特に嬉しいのはケータイでも共有可能なところだ。
スマートフォンが一気にシェアを拡大している昨今だが、まだまだケータイユーザーは少なくない。Wi-Fiなどでスマートフォンとの共有機能は拡大しつつあるが、ケータイでもというのは赤外線通信機能を搭載しているものだけだ。
FinePix F770EXRはGPS機能も使える。ランドマーク機能で画像に「どこで撮影したか」が記入される。世界中で約100万件の地名やランドマークが登録されているという。地名がない場合は緯度経度が登録される。
本体で再生したときはもちろん、PCに画像を保存して同梱されているユーティリティで見たときにどのような道を通って撮影したかなど、思い出を振り返ることができるのだ。ただし、屋内でGPSアンテナが起動すると無駄なバッテリー消費になるだけなので、できるだけこまめにON/OFFをしておきたい。
バッテリーライフは標準的
バッテリーライフはCIPA準拠で約300枚。標準的な枚数だ。かなりハードに撮影をしても1日を余裕をもって終えられる……といったところだろうか。ただし、これは液晶ディスプレイなどが(初期設定の)節電モードになっている場合の枚数となっている。たとえば炎天下で撮影する場合など、液晶ディスプレイを明るくする場合などにはまた異なってくるだろう。
また、旅行に持っていくのであれば、念のために予備バッテリーと充電器は持っていきたいところだ。
気楽に20倍ズームを扱えるという驚き
さすがに500mm相当であれば雀も逃げない範囲から撮影できる。実写画像はこちら。
その一方で本体サイズは105.1(W)×63.3(H)×36.0(D)mm(最薄部24.9mm)、重量はバッテリー等込みで約234グラム。運動会などの高倍率ズームが必要とされるシーンにおいて、女性でも長時間の撮影が難しくないレベルのものだ。
また、GPS機能で旅行の思い出を残すというような用途もいいだろう。ワイド端が25mmと広角対応のため、ほとんどどのようなシーンにでも対応できるはずだ。
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