ME ME ME（ミーミーミー）…渋谷(2ページ目)

母・はるさんのレシピの魅力を活かして

「夜にコーヒーもお酒も飲めて、リーズナブルでおいしいごはんがあり、なおかつ、おみやげ価格で古着やアクセサリーなどが買えたら面白いな、という頭の中のイメージを具体化した」というME ME ME。メニューはいずれも晴さんが、料理上手なお母さまのはるさんの創意あふれるレシピをもとに手作りしています。料理の命名もまたチャーミング。

人気料理のひとつ、「クリーミーミーミーブラウングラタン」（写真上）は味噌でコクと旨みを加え、隠し味にコチュジャンと豆板醤を用いた一品。スープ仕立てなので添えられたVIRONのバゲットをつけて楽しめます。作り方を習ってみたくなるおいしさ。 国産小麦粉を用いたスコーンも、もちろんはるさん流。「ぱさぱさタイプのスコーンは苦手ですが、子どもの頃から母が作るスコーンは好きだったんです」
通常のスコーンの3倍ものバターを贅沢に使ったレシピで、内部がしっとりした食感。

その他、大葉やポン酢をアクセントにした「和なマッシュポテト」、コーンフレークの衣が香ばしい「ぱりぱりチキンフライ」 のようなお酒のお供や、昔から家庭の食卓に登場していたという「中華ちまき」など、ひと工夫加えた気取らないお料理の数々が、「気軽に通えるお店にしたいから」とすべて1000円以下で提供されます。

女性たちに好評のお酒は、イチジクやイチゴなど旬のくだものを使った自家製サングリア。果実をそのまま漬けるのではなく、わざわざフルーツコンポートにしてから漬けるので、まろやかな甘みが楽しめます。
「自分が飽きないように、ひんぱんに店内の小さな模様替えをしている」という晴さんに、現在もっとも思い入れのあるモノを訊ねると、思いがけない返事がかえってきました。それはカウンターの上に置かれていた、不思議なたたずまいの小さなおじさんの人形。