着物・着付け/着物の着方(応用編)

お誂えに挑戦!着物の仕立ての流れとコツ(3ページ目)

そもそもお店に入るのさえも怖いのに、着物の仕立てなんて……という方、心配いりません!様子が分からないから怖いのです。その全貌を詳しくお伝えします。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

目的がある場合は余裕を持って

お誂えの際に特に気を付けたいことをお尋ねすると、「目的がある場合は日にちに余裕を持って。それから、紋を入れる際や色の指定などはお互いの思い違いを無くすためになるべく具体的に。生地を選ぶ時にはたくさんの分量を広げて見て下さい」とのこと。

注文から約4週間ほどで出来上がるとは言え、持ち込みではなく反物を選んでからということになると、一度では決められないことがほとんど。結婚式などで着る予定が決まっている場合は、余裕をもって3ヶ月ほど前から準備しておく方が確実です。そして何よりお店の方とのコミュニケーションが上手くいけば気持ちよくお買いものができるのは、着物に限らないことなのではないでしょうか。


それでもやっぱり「お誂え」の理由

今、一口に新しい着物を買うといっても価格も安く手軽に着られるプレタ(既成)のものも多く出ていて、初心者にとってはどちらを選んでいいいのかは迷うところ。「プレタの場合には、自分の寸法ではない場合がほとんどなので、どうしてもお直しが必要になることが多く、結果として高くつくということもあります。それに自分の寸法でつくった着物や長襦袢というのは着やすいという面から見ても、初心者の方こそ、お誂えの着物を着て欲しい」と店の方は言います。

実際、自分寸法で作った着物は体にピッタリとフィットして着付けもしやすく、余分なシワができない分着崩れしにくいのは初心者にとって何より嬉しいことでもあるはずです。それに加えて前述のようなお大臣気分を味わえるとなれば、それなりの金額を投資しても惜しくはないのではないでしょうか。一度経験するとハマると言われる「お誂え」の世界に皆さんも一歩足を踏み入れてみては?



■おすすめアイテムをPick Up!
お誂え

洗えるシルクの長襦袢はおすすめ! お仕立て上がり価格 5万9900円

和装のメンテナンスはとかくお金がかかるし、面倒……。と言う方ににおススメなのは、こちらの洗えるシルクの長襦袢。衿の部分もそのままマルっと自分でお洗濯可能。和装も日々進化しているのです。

 

ファッションとしての「きもの」を意識した上品な品揃えが光る

ファッションとしての「きもの」を意識した上品な品揃えが光る

【取材協力】
東京ますいわ屋 銀座並木店
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-7-18
電話:03-3569-0095
営業時間:11:00~19:00

※記事中の価格は、すべて2012年4月現在のものです

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます