夫婦2人の月収をあわせて20万円の新婚生活でした
簡単にお金を楽しく貯めた、私たちの新婚時代を紹介します。私は、堅実にコツコツお金を貯めるのが得意な土地柄の名古屋出身。仕事を辞めて上京したある日。私たち夫婦は「せーの」で貯金通帳を見せあいました。 お互いの月収を足して、20万円とちょっと。この瞬間、夫婦2人あわせての年収が200万円台だとわかりました。あまりに少なくて、びっくりして2人とも笑い出しました。「ひゃ~はっは!よ~し年収1000万円にするぞ!」
「あっははは!2000万円よ!」
「がはは!なら3億だ!どんとこ~い」
私たちは涙が出るまで笑い転げたあと、ほんの少しの沈黙を置いて……このままでは、すごくまずいことになると気づいて、「お金のルール」を作りました。
夫婦の共通の価値観をベースに「お金のルール」作りを
当時、私はまだFP(ファイナンシャル・プランナー)という言葉さえも知りませんでしたから、お金に関しては全くの素人です。ライフプランもキャッシュフローの発想も当時は出てきませんが、素人ながらに家計と自分たちのことを分析して作ったルールは、今でもとてもよくできていると思います。「お金のルール」を作るために話し合ったことも大正解でした。「高円寺の居酒屋もいいけど、おしゃれなレストランで食事もいいよね」という共通の価値観が確認できたので、お互いの目標を達成するために「お金のルール」を実践することは楽しくてしょうがなかったのです。
主なルールを、収入編、支出編、貯蓄編を分けてご紹介します。数字がほとんど出てこないところが笑えます。
お金のルール:収入編
- 好きな仕事をやろう
- 来た仕事はありがたく受けよう
- タダの仕事はお断りしよう
- どんな仕事もまずやってみよう
見事に数字が出てきません。保険会社のライフプランナーさんに、今後の年収を聞かれ、「0かもしれないし3億円かもしれません。パチプロより予測できません」と答えたのを覚えています。いい仕事をすれば、お金は後からついてくると信じて、八百万(やおよろず)の神様にお祈りしました。
夫婦共に自営業者ですから、何の保証もないハイリスク家計です。節約で支出を減らすことも大事ですが、まず生きていくために仕事をしなくちゃ!と、収入を確保することを最優先しました。
彼はミュージシャンなのでライブだけでなく、作詞、作曲、アレンジにも挑戦!私もCMソングや子供向け教材の曲を何曲も歌いました。(写真はイメージです)
お金のルール:支出編
歯は大事です。半年に一度はメンテナンスに行っていました。治療費数100円。ひどくなってから行くと、治療費と時間がもったいないのです。
- 収入の多い方が生活費を出そう
■食費
- 家でお茶を飲もう、ご飯を食べよう
- 100円以下の食パンを冷凍しよう
- 塩と醤油は、いい物を買おう
- 冷蔵庫が空っぽになったら買おう
■外食費
- 月に一度は外食しよう
■水道光熱費
- お風呂は一緒に入ろう
- 寒かったら着よう
■交通費
- 回数券を使おう
■日用雑貨
- 花を生けよう
■被服費
- 何回仕事をしたら元を取れるか考えよう
- リサイクルショップに売れる物を買おう
■医療費
- 歯医者に行こう
- 区の健康診断を受けよう
■交際費
- 冠婚葬祭、交際費はケチるべからず
2人ぐらしの生活費で一番難しいのは、拠出額に不公平感が出ないようにすることです。我が家は、ある時にある方が出す。その時多めに出したとしても、他で助けられることもあるのですからお互い様です。
安い食材も、塩や醤油をおいしい物に変えるだけで、うんとおいしくなります。たくさん使う訳ではないので、「おいしい物を買っておこう!」となったのです。こんな調子で、飲みに行くよりお友達を家に呼んでお家飲み会をしたり、「買わない、やらない」という節約ではなくメリハリ節約生活を送ったりしました。
ガーベラってかわいいし、お部屋が明るくなるから大好きです!そしてお値打ち!今もよく買います
お金のルール:貯蓄編 収入が不安定でも積立をしよう!
先取り貯金は、家賃引き落とし口座に入れたお金から家賃が引き落とされ、 残ったお金が自動的に積み立てられる仕組みにしました。まとまったお金は定期預金にしていました。その後、夫も私も自分の口座で積立定期預金を始めました。口座残高のない月は引き落としがされませんが、そんなことにめげていてはいけません。翌月に2カ月分引き落とされるわけではないので、収入が不安定な人でも積立はやるべきです!
もう一つは、先取り貯金だけではなく、ある時にしか貯金ができないので、「ある時貯金」です。お金がある時は、とにかく別の口座に移しました。こうすると、残りのお金は安心して使えますし、残高が少なくなるので他の口座で何百万円、何千万円貯めても気が緩みません。
貯める専用口座は、そこからはお金を出すことがないので残高が増えるのみ。モチベーションも持続します。我が家では、通帳に「た・め・る」と書いておきました。所得控除の対象になる、個人年金、個人型の確定拠出年金、小規模企業共済で節税しながら貯めています。
口座管理ツールや家計簿も活用する
■口座管理生活口座、貯める口座、お互いの口座、仕事用の口座。我が家には口座がとても多く、3カ月に1度、「どれくらい増えたかな?」と残高を紙に書き出し、足し算するのが、私の楽しみでした。
ただ、忙しくなると残高を調べるのに、記帳に行ったり、全ての銀行のサイトにアクセスし、ログインしたり……という作業が面倒なので、アカウントアグリゲーションサービスを利用しました。今は、銀行でもこのサービスをしているところがあるので、是非ホームページなどを見てみてください。
■家計簿
新婚当時は、雑誌についている家計簿をつけたり、100円ショップで家計簿を買ったり、手書きの家計簿が大好きでした。その後、貼るだけ家計簿や袋わけも試し、パソコンを使うようになってからは、無料・有料問わず、いろんなツールを使いました。
家計簿は何年も続けることに意味があるのではなく、お金が貯まる体質になれば、いつまでも続ける必要はありません(私のように趣味でつける人は別です)。
忙しくなった今は、「口座と電子マネーで袋分け」がお気に入りです。メイン口座から、仕事用の口座、生活費の口座、子ども用口座にお金を移し、VISAデビットカードで買い物をします。
口座から瞬時に引き落とされますので、クレジットカードのようなタイムラグもなし。家計簿をつけなくても、利用履歴がネットやモバイルで確認できますので、後どれくらい予算があるのかをチェックしながら買い物ができて、ムダづかいなしです。ついでにポイントも貯まるし、マイルも貯まるし、キャッシュバックもあるので(銀行によってサービスが違います)お得です。
ハワイに行った時も、現地で買い物をすると即時引き落としされ、現地のATMで必要な額だけドルを引き出せたので、旅行後の支払いにドキドキせずにすみました。ランチを食べたり、コンビニでの買い物などは、楽天Edy。毎月決まった額をチャージして使います。
いかがでしたか?お金を管理するのは、本当に楽になりました。一度仕組みを作れば後は、元気に働いて定期的にチェックするだけです。どんどん新しいサービスが出てきていますので、是非楽しみながらお金を管理して、しっかり貯めてくださいね!
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