旭化成ホームズ 基本データ(2017年度)
- 本社 東京都新宿区
- 創業 1972年(昭和47年)
- 事業内容 注文住宅事業、賃貸住宅事業、マンション事業、リフォーム事業など
- 営業エリア 関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部
- 売上高 5883億円
※旭化成グループ売上高 2兆422億円 - 総販売戸数 16672戸
- 主な関連会社 旭化成、旭化成不動産レジデンス、旭化成リフォーム、旭化成リフォームモデリング、旭化成モーゲージ、旭化成住宅建設など
旭化成ホームズについて知っておきたい三つのポイント
(1)都市型住宅のパイオニア都市型住宅の代名詞といえば「二世帯住宅」。その言葉を最初に考案し、商品化したのが旭化成ホームズです。最近では、二世帯住宅をさらに進化させた「2.5世帯住宅」を開発するなど、都市部における多世帯居住の分野での提案を積極的に展開しています。
(2)商品ラインアップは軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類
・軽量鉄骨造=「キュービック」シリーズ(平屋根系)、「新大地」シリーズ(勾配屋根系)、・重量鉄骨造=「フレックス」シリーズ(平屋根系、5階建てまでに対応)、ヘーベルビルシステム(8階建てまで。商業ビルなどにも対応)
※上記の商品をベースに二世帯居住、共働き提案などを展開。
(3)住宅の長寿命化にも貢献
旭化成ホームズは「ロングライフ住宅」としてもおなじみ。住宅業界の中でいち早く住宅の長寿命化に取り組み、長期保証制度の導入などソフトの部分の充実も図ってきました。それらのベースに都市型住宅を中心に大きな存在感を示しています。近年は、都市部であっても環境との調和を図った住まいづくりに注力しています。
こからは旭化成ホームズの最近のトピックスを三つご紹介します。
2階建ては全棟でZEH仕様が標準に
住まいづくりにおいては、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など省エネ化が重要な課題となっています。旭化成ホームズは、それを受け耐久型断熱「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」を2017年から導入しています。同社の商品では外壁や床、屋根にALCコンクリート「ヘーベル」を用いるのが特徴ですが、それはそのままで断熱材を大幅に厚くし、鉄骨の構造躯体も一部見直すことで実現しています。3階建て・4階建てについても僅かな仕様変更でZEHの断熱性能を上回るようになっています。
なお、同社では限られた屋根面積に高容量の太陽光パネルを設置する技術を独自に開発しており、一般的な床面積35~40坪のZEH化に必要となる約5kWの太陽光発電パネルなら10坪ほどの屋根面積で搭載できます。
ユニークな屋根形状の「キュービック・ルーミー」
2017年5月に発売された商品。特徴的なのは、南面を3.5寸勾配、北・東・西面を15.7寸勾配とする、これまでのヘーベルハウスにないアシンメトリック(非対称)な「偏芯寄棟屋根システム」です。これにより、大容量の太陽光発電パネルを設置でき、ZEHにも対応しやすくなっています。屋根の下は小屋裏空間が形成され、2階リビングの場合は高い天井のリビングとすることができ、開放感が生まれます。小屋裏の一部にロフトを設けることも可能です。また、屋根は庇がほとんどないため、狭小敷地にも建築しやすいのも特徴の一つです。
新たな保証システムを導入
2017年10月から保証制度を改定し、「ロングライフ保証システム」を採用しています。これは外壁塗装や屋上・ベランダの防水など、雨水の浸入を防止する部分について、初期保証期間を30年としたものです。初期保証期間とは、普通に暮らす中でハウスメーカーが顧客に性能を保証する期間のこと。これにより所定の期間は修繕費用がかからないという安心感が得られます。旭化成ホームズではこのほか、構造躯体=30年、住宅設備=10年となっており、今回の改定で「保証については業界トップレベル」になったとしています。なお、「ロングライフプログラム」という定期点検を受けることが条件となっています。
■旭化成ホームズのほかの記事も読む
〈特徴〉 都市型住宅のパイオニア企業(本記事)
〈耐震〉 ロングライフを支える耐震技術
〈環境〉 都市でもエコと快適性を両立!
〈商品〉 ロングライフ住宅に一層の進化
〈見どころ〉 ロングライフがよくわかるバス見学会