ミサワホーム 基本データ(2017年度)
- 本社 東京都新宿区
- 創業 1962年(昭和37年)
- 事業内容 注文住宅事業、分譲住宅事業、賃貸住宅事業、リフォーム事業、分譲マンション事業、医療・福祉事業など
- 営業エリア 沖縄県を除く全国
- 売上高 3885億円
- 総販売戸数 10640戸
- 主な関連会社 トヨタ自動車、トヨタホーム、ミサワホームディーラー各社、ミサワリフォーム、ミサワホーム建設、ミサワホーム不動産、ミサワホーム総合研究所、マザアスなど
ミサワホームについて知っておきたい三つのポイント
(1)企画型住宅に魅力的な商品がいっぱいミサワホームが他のハウスメーカーと異なる点は、企画(規格)型住宅の商品ラインナップが充実していること。ハウスメーカー他社が邸別設計を中心とするスタイルに変わっていく中で、ミサワホームは企画型住宅を未だに大切にしています。それはそれが、これまで培ってきたデザイン力や住まい方の提案などを集約した「お勧め商品」的な位置づけだから。住み心地やデザイン性、コストパフォーマンスなどが高く、住んだ後の満足度が非常に高いとされています。
(2)木質系住宅と鉄骨ユニット住宅、木造軸組の3種類を供給
木質系住宅=「センチュリー」、「ジニアス」、「スマートスタイル」などの各シリーズ
鉄骨ユニット住宅=「ハイブリッド」シリーズ
木造軸組工法=「MJWood」シリーズ
※「センチュリー」は完全邸別設計。その他には、企画型住宅の要素が強いものと、邸別設計に近い商品が含まれます。木造軸組工法はグループ会社のミサワMJホームが供給しており、主力の木質系住宅と比べ比較的安価で建てられるといわれています。これらの構造体をベースに、大容量収納「蔵」仕様やスマートハウス仕様なども展開されています。
(3)28年連続「グッドデザイン賞」を受賞
ミサワホームは長く、我が国の住宅デザインや住まい方提案の分野で高い評価を得てきた企業。それは良質なデザインの製品やアイデアにたいして与えられる「グッドデザイン賞」を28年連続で受賞していることからもうかがえます。また、ユニバーサルデザインやキッズデザインなどといった分野の進展にも高い貢献をしてきました。
ここからはミサワホームについての最近のトピックスを三つご紹介します。
南極での居住棟建設の実績を住宅づくりに反映
ミサワホームは、南極昭和基地の建設と維持管理に長く取り組んでいます。その居住棟にも用いられている120mm厚の壁パネルを採用したのが、同社の最高級ブランド「センチュリー」シリーズの新商品として発売(2017年4月)された「プリモア」です。通常商品では90mm厚の木質パネルが採用されますが、それが120mm厚となったことで、ZEH基準を大きく上回る断熱性を実現。同時に耐震性も高まったことから、従来以上の大空間、大空間を実現できるようになっています。なお、2018年4月には3階建て商品も発売されています。
IOTによるライフサービスを開始
これまで住まいのIOT化はHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)などエネルギー分野で活用されてきましたが、いよいよ暮らしの中にも浸透しようとしています。その一つの事例が、ミサワホームが2017年4月から開始したライフサービス「LinkGates(リンクゲイツ)」です。住宅内の情報家電・電子機器類をネットワークでつなぎインターネット回線を通じてそのデータをやり取りできる「ホームゲートウェイ」と、温湿度センサーやコントローラーを組み合わせたもの。
「省エネ」機能のほか、新たに戸締まりモニターや防犯アラートなどの「安全」、熱中症アラートや見守りアラームなどの「安心」、遠隔操作や涼風制御システムなどの「快適」機能をワンストップで利用できます。
多彩な街づくり事業を展開
ミサワホームはこれまで、戸建て分譲住宅を主とする街づくりを展開し、数多くの実績をあげてきました。そして、近年はオフィスビルやマンションをはじめ、医療や介護、子育ての関連施設に新築・リフォームで取り組みを始めています。一方で、地域の高齢化に対応するためのコンパクトシティ型の街づくりが求められています。同社では上述した様々なビジネスのノウハウを駆使することで、これからの時代に合った街づくりを推進しています。
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