この記事では、積水ハウスについての基本事項の確認と、これだけは是非知っておくべきポイント、最近のトピックスに絞ってご紹介します。
積水ハウス 基本データ(2017年度)
- 本社 大阪市北区
- 創業 1960年(昭和35年)
- 事業内容 戸建て住宅事業(鉄骨系、木質系)、賃貸住宅事業、マンション事業、リフォーム事業など
- 対応エリア 沖縄を除く全国
- 売上高 2兆1593億円(連結ベース)
- 年間総販売戸数 47415戸
- 主な関連会社 積和不動産(全国7社)、積和建設(全国18社)、積水ハウスリフォーム(全国3社)、積水ハウスフィナンシャルサービス、海外事業会社(17社)など
積水ハウスについて知っておきたい三つのポイント
(1)住宅累計供給戸数ナンバーワン
積水ハウスは、累計供給戸数(戸建・アパート・マンション全体で)が238万戸超という実績を有するハウスメーカーです。世界的に見ると、これほどの規模の住宅を供給してきた企業は存在しないため、「世界一の規模のハウスメーカー」と表現しても差し支えはないでしょう。「住」に特化した戦略の下、注文住宅のほか、分譲住宅、賃貸住宅、分譲マンション、リフォームなどで大変質の高い住まいの提供を行っており、ハウスメーカーの代表格の地位を盤石にしています。
(2)戸建て住宅の商品ラインアップは鉄骨系と木造住宅の2種類
・軽量鉄骨造(平屋・2階建て)=イズ・ステージ、ビー・サイエなど
・重量鉄骨造(3&4階建て)=「ビエナ」シリーズ
・木造住宅=「シャーウッド」シリーズ ザ・グラヴィス、グラヴィス・ヴィラなど
※以上の商品群に、環境配慮型シリーズ「グリーンファースト」「グリーンファースト ハイブリッド」「グリーンファースト ゼロ」(ZEH仕様)などがあります。
(3)様々な分野で業界ナンバーワン
戸建て住宅の供給量が多い会社ですから、ナンバーワンの実績を有する分野がいくつもあります。具体的な内容は以下の通りです(2018年1月末時点)。
- 燃料電池(エネファーム)搭載棟数 47378棟(累計)
- スマートタウン展開数 全16ヵ所1725区画
- リフォーム売上高 1368億円
- 植樹数 1300万本(2016年度までの累計) など
ZEH化で業界最高レベルの達成率76.6%
エネルギー問題も含め、世界的に温暖化対策が求められる中で、わが国でも住まいや暮らしの分野でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を普及しようという機運が高まっています。
政府は「2020年までに新築住宅の過半数をZEH化する」ことを目標にしていますが、積水ハウスでは既に2018年1月時点で年間受注の76.6%を達成しています。これはZEH仕様の「グリーンファースト ゼロ」が好評なためで、住宅業界ではトップクラスの実績となっています。
空気環境配慮仕様「エアキス」
住宅に使用される素材には様々な化学物質が含まれ、それがシックハウス症候群の原因になるとされています。積水ハウスでは、「子どもの健康を第一に考えた基準」として、ホルムアルデヒドなどの5つの化学物質の室内濃度を国の指針値の1/2以下にした空気環境配慮仕様「エアキス」を採用しています。
その搭載率は直近で戸建て住宅の88%(2017年度)となっており、最近では賃貸住宅などにも搭載が進んでいます。これは千葉大学予防医学センターとの共同研究によるもので、その研究的効果についての医学的観点からの検証も現在、行われています。
積和建設による「積和の木の家」
積水ハウスを含む大手ハウスメーカーの住宅は、1棟あたりの平均価格が3000万円を超える付加価値が高い住まいづくりが得意。ですが、一般庶民にはなかなか手が届きにくいものになっています。
そこで、積水ハウスは2000万円台の値頃感のある住まいを供給するため、「積和の木の家」というブランドを立ち上げています。これは積水ハウスの住宅建設に携わる「積和建設」が供給するもので、保証制度などは積水ハウスと同様です。ハウスメーカーレベルの安心感のある住まいをお望みの方は検討されてみてはいかがでしょうか。
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〈特徴〉 積水ハウス 日本を代表するハウスメーカー(本記事)
〈耐震〉 鉄骨系・木質系両方に独自の耐震技術
〈環境〉 住宅業界を「エコ」の分野でも牽引
〈商品〉 断熱性能と空気環境配慮が大きく進化
〈見どころ〉 納納得の家づくりを支える充実した体験施設