受験生はみんな、イチローだ
中学受験をしないというのもひとつの選択
イチローの小学校六年生の時の作文は有名ですね。
「友達と遊ぶのも我慢して野球に打ち込んだから、絶対にプロ野球選手になれると思います」
小学生なのにすごいと絶賛されました。イチローは中学受験はしなかったけれど、それ以上に厳しい練習に耐えてきたわけですよね。
ゴルフの石川遼くんだって、テニスの錦織くんだって、小学生のころから厳しい練習に耐えてきたのです。芸能の世界でも、囲碁や将棋といった世界でも、「一流」を目指す人は、10歳をくらいから本格的な厳しいトレーニングを積みます。これは発育発達の面から考えても理にかなっています。9歳から12歳頃は実践的な技術を身に付けるゴールデンエイジといわれているのです。この時期に何かに打ち込むことは、その子の「器」を広げる上でとても重要なのです。
話を元に戻します。
中学受験に臨む小学生はみんな、自分の努力で道を切り拓こうとしていますよね。イチローがバットを握るのと同じ気合いで、鉛筆を握っているのです。彼らはみんなイチローと同じくらいすごい小学生なのです。「この努力が報われないかもしれない」という恐怖に打ち勝つために、さらに努力を重ね、「絶対にこの努力が報われるんだ」と自分を信じられるまでに成長するのです。特別な得意分野がなくても、誰でもそういう経験ができることが中学受験のメリットだと私は思います。
>> 中学受験しないなら……