男の子育て/子どもの教育・受験

中学受験、公立中高一貫校受検という選択

「私立受験という選択」と「地元の中学に通う」という選択の間にできた第三の選択が、「受検公立中高一貫校受検という選択」です。

執筆者:おおた としまさ

ますます人気を集めそうな公立中高一貫校

合格発表

中高一貫校の大学合格実績に注目が集まる

2012年度の前期日程東大合格者が発表されました。1位は開成。2位は灘か筑駒か。しかし、今年の話題はそれだけではありません。

2011年度に5名の東大合格者を出した都立白鴎に加え、今年一期生が卒業する小石川、両国、桜修館、九段という都内の公立中高一貫校から何名の東大合格 者が出るかということが注目を集めています。記事執筆時点ではまだ正確な数字がわかりませんが、ある程度の結果を出すであろうというのが受験業界関係者の大方の 予想です。

都内にはこのほか、5つの公立中高一貫校があり、再来年以降に卒業生を出します。それらの実績も加えれば、公立中高一貫校は、近い将来進学校の一角とみなされることは十分あり得るでしょう。(ちなみに、東大合格者数が多いことが学校の価値ではありませんし、大学受験を有利にすることが中高一貫校に挑戦する本質的な理由でもありません。そのあたりのことは拙著『男子校という選択』に詳しく書かれていますので、よろしければご購読ください。)

第三の選択「公立中高一貫校受検」

男子中学生

受かればラッキーと受検する子も多く、異常に高い倍率になったことも

公立中高一貫校は、 「塾に通わなくても合格できる。実質的に学費はほぼ無料で中高一貫教育が受けられる」というウリで、全国各地に設置されています。一時期は30倍近い異常な倍率を記録する学校もありました。

いわば、「私立受験という選択」と「地元の中学に通う」という選択の間にできた第三の選択が、「公立中高一貫校受検という選択」です。

ちなみに、私立中高一貫校の「入学試験」に相当するものは、公立中高一貫校においては「適性検査」と呼ばれています。公立の学校では学力で優劣をつけるのではなく、その学校への適性があるかどうかを検査するというタテマエです。だから、私立の「受験」に対して、公立中高一貫校の場合は「受検」という漢字が使用されます。


>> 塾に行かなくても公立中高一貫校に合格できる!?
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