なぜプラグインフリーなのか
もともとAdobe Flashなどのプラグインは、Webページの記述言語であるHTMLの表現力の貧弱さを補う形で発展した経緯があります。文章の表示から始まったインターネットは、時代の変化とともにWebページでさまざまな表現が求められるようになりました。それに併せて記述言語であるHTMLも拡張されており、現在最も多く利用されているHTML4では画像を表示したり、簡単なアニメーションが挿入できるなど多彩な表現方法が可能となっています。
しかし音楽やビデオなどの動画にはHTML4では対応し切れず、それをFlashなどのプラグインが補っています。画面全体が大きく動いたり、ビデオや音楽と一体化したWebページは必ずプラグインが補っています。
しかしプラグインはCPUやメモリを多量に消費する傾向があります。バッテリーの消費を出来る限り抑えたい持ち運び用のモバイル機器では、このプラグインを出来る限り少なくしたほうが使い勝手が良くなります。また、プラグインそのもののバグが原因によるセキュリティの低下も気になる点となってしまいます。
しかし次世代の規格であるHTML5では、これらのプラグインが補ってくれていた音楽や動画にも対応しています。バッテリー消費も抑えられますし、セキュリティの問題も解消されるため、信頼性も高まります。
今後プラグインを必要としないHTML5が普及していくことを見越した上でMetro版IE 10ではプラグイン廃止という選択をし、プラグインが必要なWebページはそれに対応しているデスクトップ版を使う形となるでしょう。
Windowsの使い方では、このIE 10について今後も解説していきます。お楽しみに。
【関連サイト】
Microsoft Internet Explorer 10 Test Drive