よく分かるハウスメーカー/トヨタホーム

トヨタホーム 自動車技術でスマートハウスをリード

トヨタホームの「エコ」についてのポイントをご紹介します。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

トヨタ自動車グループというバックボーンを持つトヨタホーム。「エコ」の取り組みも、そのバックボーンと決して無縁ではありません。それを背景に、特にスマートハウスやスマートグリッド社会の形成において、住宅業界を強く牽引する存在となりつつあります。ここではそんなトヨタホームの「エコ」の取り組みを再確認したいと思います。

トヨタホーム 「エコ」のポイント

  • エコミライの家
  • シンセ・アスイエ
  • プラグインハイブリッド車・電気自動車との連携
断熱性能

トヨタホームの構造躯体の模型。住宅性能表示の温熱環境で「等級4」の高い断熱性能を有している(クリックすると拡大します)

スマートハウスなどを語る以前に、まずトヨタホームのスペックはどのようなレベルにあるのでしょうか。まずそれが基本。まず断熱性能についてですが、住宅性能表示制度の温熱環境については、最高ランクの「等級4」をクリアする高いレベルとなっています。

居室空間の通風や採光を工夫する設計の工夫や、太陽光発電システムやエコキュートなどの創エネ・省エネ設備の採用なども推進。加えて耐震性や耐久性など、建物自体の長寿命化にも積極的に取り組んでいます。

こうしてできあがる環境に優しい住宅のことを「エコミライの家」と呼称し、2009年末から全ての商品において展開しています。ですから「エコミライの家」というのが、トヨタホームの「エコ」に関する最初のキーワードとなります。

もう一つはスマートハウス「シンセ・アスイエ」の取り組みがあげられます。この分野の研究開発にはトヨタ自動車グループが数多く参加。HEMSや家庭用蓄電池を自前で開発するなど、他のハウスメーカーにはない独自の取り組みを実施しています。

住宅とPHV、EVの連携を早くから模索

まず、HEMSについては電気の使用状況について、家中すべての使用状況の把握が可能。部屋ごとの電気代の使われ方や、住宅全体のエネルギー使用量をチェックできることで、効果的な省エネや節電の仕方を考えることにつながります。

充電

PHVへ充電している様子。自動車会社のグループ会社らしく、住宅と自動車の新たな関係づくりに早くから取り組んでいるのがトヨタホームだ(クリックすると拡大します)

PHV(プラグインハイブリッド車)やEV(電気自動車)への充電の状況の把握も、HEMSによって可能となります。このような仕組みづくりを、自動車会社のグループ企業としていち早く確立し、普及をスタートしたのがトヨタホームなのです。

家庭用蓄電池にもトヨタ自動車グループの強みがあります。グループのアイシン精機が家庭用燃料電池を開発・生産しているのです。さらには、大災害発生後の停電時などにはPHVとEVから住宅に電力を供給する「非常時給電システム」も開発しています。

通常時には、電気代の安い深夜料金の時間帯に充電する仕組みも導入されていますから、経済的にもメリットの大きなシステムといえます。このように、住宅と自動車、社会と自動車の新たな関係づくりに、トヨタホームは強く関わろうとしているわけです。

そのもう一つの事例として、HEMSとスマートフォンを使って、様々な利便性を追求するという取り組みがあります。グループの東海理化では、独自に玄関の電子錠を製造していますが、これとHEMS、スマートフォンを組み合わせることで、施錠の確認や子供の帰宅確認が外部から、例えば車の中から確認できるということも可能としています。

なおHEMSについては2013年4月から、「H2V eneli(エイチツーブイ・エネリ)」を開発し、導入を進めています。これはトヨタ自動車などと共同開発したもので、エアコン、電気錠、床暖房、給湯器(湯はり)の遠隔操作を最大10台まで行うことができるシステムです。


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〈耐震〉 耐震性にも自動車のノウハウが生きる
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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