電車の車窓に“ぬっ”と現れる頭でっかちの個性派大仏
布袋大仏 (愛知県江南市)

珍スポット好きの間で全国的に知られた存在が布袋大仏(江南市)です。
布袋大仏

頭でっかちでちょっとバタくさい独特のお顔だちは一度見たら忘れられない

昭和29年建立で高さ18m。名鉄江南線に乗って電車に揺られていると、名古屋方面からの場合、布袋駅を越えたあたりで突如“ぬッ”と大仏様のお顔が現れます。この大仏が人気なのは、車窓から望むインパクト抜群のシュールさ、そして頭でっかちの独特のルックスが要因です。
布袋大仏

ご覧の通り名鉄の沿線。ウルトラマンの一場面のようなシュールな光景

由来も非常に特異で、鍼灸師のオジさんが夢で見たお告げにしたがい、私財を投げ打ってほとんど手作業で作り上げたそうです。個人所有の如来像ではおそらく日本最大じゃないでしょうか?

布袋大仏

大仏様と併設(?)の大佛治療院

背中側の建物と一体化しているのも何とも奇妙な特徴。もともとは御嶽教の教会だったのですが、現在は建立者の息子さんによってその名も「大仏治療院」となっています。

15年ほど前には地元有志の寄付によってお色直しが行われているので、半世紀以上たっている割にお肌はつやつや。お花見シーズンや年末年始にはライトアップもあり。やはり地元の人々に愛されている大仏様なのです。

・ 住所:愛知県江南市木賀町大門135
・ アクセス:名鉄布袋駅より徒歩10分
・ TEL:なし
・ 時間:自由
・ 料金:無料
・地図:Yahoo!地図情報

デカければデカいほどB級度が増してしまう
昭和の大仏を正しく鑑賞・参拝する姿勢とは

大仏は、国宝の東大寺と鎌倉を除くと大半が昭和以降に作られたもの。歴史の浅さと、観光目的で作られたケースが多いこともあって、それらは宗教や美術的観点からはほとんど評価されていません。しかも、大きければ大きいほどB級度が増してしまう、悲しき存在だったりもします。

しかし、大仏のアイデンティティーであるデカさは、すなわち建立者の信仰心の熱さの反映ともいえます。宗教美術は、意匠の巧拙や美醜をありがたがるだけではなく、そこに注がれた熱すぎる信仰の心に感じ入るのも醍醐味です。デカけりゃデカいほど熱い、大仏に秘められたくらくらするような思いを是非感じ取ってみてください。

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