昭和2年建立。日本初のコンクリート大仏
聚楽園大仏 (愛知県東海市)
日本最古の巨大コンクリート仏が、名古屋のお隣、東海市にあることをご存知でしょうか。聚楽園(しゅうらくえん)大仏の建立は昭和2年。名古屋のリゾート開発王・山田才吉が企画し、左官や鉄工などの職人を集めて作りました。
コンクリートは当時、新素材として建築に盛んに使われるようになり、これ以降、仏像にも大いに取り入れられるようになりました。聚楽園大仏は、そのきっかけとなった近代仏像彫刻のエポックメイキングな一体なのです。
高さは18・79mと東大寺の大仏をしのぐスケール。お顔つきは非常に厳かで、造形のバランスもよく、非常に完成度の高い見事な大仏様です。
戦前までは胎内巡りができたそうで、頭のてっぺんに明かりとりの丸窓が、背中には扉がついています。石段の両脇には阿吽の仁王像もあり、こちらも高さ約5mとかなりの迫力です。
周辺は広々とした公園になっているので、ピクニックがてらにお参りに行くのもいいでしょう。
・ 住所:愛知県東海市荒尾町西廻間
・ アクセス:名鉄聚楽園駅より徒歩5分
・ TEL:052-689-1600(東海市しあわせ村)
・ 時間:自由
・ 料金:なし
・地図:Yahoo!地図情報