貯金も投資も、小さなスタートがとても重要
少額からの積立、特に積立投資に今注目が集まっています。ネットで利用できる証券会社などでは毎月1000円から投資信託の定期購入が可能です。投信積立とは毎月指定日にあらかじめ指定した金額で、投資信託を自動購入する仕組みです。「たかが1000円なんて意味ないでしょ?」と思う人もあるかもしれませんが、実は小さな金額から投資をスタートすることには大きな意味があります。1000円から始める投信積立のメリットとは?
少額からの積立のメリットはたくさんありますが、筆者が指摘してみたいのは以下の5つです。メリット1)少額だからこそすぐ始められる……「投資は100万円貯めてから」という固定観念にとらわれているといつまでたってもスタートできません。少額だからこそ、今すぐにでも投資の経験をスタートさせられます。
メリット2)早く投資の経験をスタートできる……若いうちに早く投資を始めておくと経験が長くたまります。60歳になって投資初体験より、25歳から投資経験を積んで60歳になったほうが余裕をもった投資ができるはずですよね。
メリット3)少額だからこそ失敗のダメージも小さい……1000円で投資をして20%損しても200円です。失敗は少額の頃のほうが楽です。将来1000万円以上の運用をできるような経験を、少額のときに積むことが大切なのです。
メリット4)一回あたりの積立は少なくても続けると効いてくる……長く積立を続けると雪だるまを転がすようにお金が増え始める効果(複利効果という)が生じます。複利効果は長く続けた人ほど強く現れます。できるだけ早く始めることで複利効果をたくさん得ることができます。
メリット5)面倒でサボることを避けられる……積立投資のいいところは、面倒だったりサボってしまうことを避け、自動的にお金を増やせるところです。気が向いたときだけ1万円積むよりも毎月2000円積立のほうが確実にお金を増やせます。
お金を貯めることをあきらめないで
ところで、今は年収が少ないからお金を貯めることはしない、あるいは今は年収が減ってしまったからとお金を貯めることを中断する人がいます。これはうまくないやりかたです。お金を積み立てることをストップすると、その後が続かなくなります。年収が戻っても積立は再開しない、なんてことは誰でもやってしまうもの。年収が戻らない可能性も考えれば今がんばって続けていくことが大切です。
積立はあきらめてしまうとそこで終了です。それ以上は増えるペースがガクンと下がります。今まで運用で増やした金額に限られるからです。今積立をしている人は、積立金額を下げてもかまいませんので、積立続けることはあきらめないようにしてください。