建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

築80年の民家を再生[堀切菖蒲園の家](2ページ目)

かつて財団法人「同潤会」が建設した築80年の木造住宅の改修です。ここは建て主のMさんの叔母たちの幼少期からの住まいですが、床は沈み、柱は傾き、外壁、屋根、建具のほぼ全てが限界に達していました。大変愛着を持っておられるこの建物の良さが何かを考え、その歴史を繋ぎ、住空間をその延長線上で発展させる改修を施しました。

執筆者:川畑 博哉

昔ながらの玄関と新しい廊下


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玄関
1. モルタルの三和土と高い天井の玄関。
2. 踏み台を増やして使い勝手を良くしている。
3. 洋室の扉も既存のものをリサイクル。
4. 丸窓の上にコート掛けの金具が並ぶ。
5. 丸窓の内側に引戸を設けた玄関ホール。
※1.以外の写真:アカデメイア


玄関の引戸を開けると、モルタルの三和土とテラゾーの壁の立ち上がりと木製の下駄箱が出迎えてくれます。玄関ホールの壁には斜め格子の丸窓が開けられ、続く洋室の片開きの扉は、以前のレトロなデザインの扉をそのまま使っています。玄関ホールと廊下を始め、浴室以外の全ての床は、フレンチパインのフローリングに張り替えられました。

◆建築データと建築家プロフィール


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