那須「二期倶楽部」 オンリーワンのリゾート哲学
那須特有の大自然のなかに4万2000坪の広大な敷地を持つ二期倶楽部。施設の構成からサービスに至るまで、そのすべてが規格外。その主たる理由に挙げられるのが、このリゾートホテルを企画し、経営の最高責任者として常にリゾートの進化論を謳いあげる北山ひとみ女史の思想。経営の効率やビジネス面での整合性よりも、その思想に通底するのは自然環境との共生。だからこそ、二期倶楽部では他のリゾートホテルでは味わえない、独特のリゾートライフを実感できる。東北新幹線・那須塩原駅を降り立つと気持ち良い高原の風が優しく頬にあたる。この感触こそがリゾートホテルへのプレリュード。ジェントルなコンシェルジュのお迎えで送迎の車に誘われる。ほぼ平坦な道路から幾らか傾斜のある道路に差し掛かる頃、二期倶楽部のエントランスに到着。
春夏秋冬、それぞれに趣が変わるが、その醍醐味が一番伝わってくるのが初冬の頃。その理由は後述するが、この玄関を潜った瞬間から二期倶楽部のリゾートライフは訪れるすべての旅人を優しく包んでくれる。
今回の旅の目的は恒例のクリスマスコンサートを聴くこと。さらには二期倶楽部のホスピタリティに癒されること。そして、趣向を凝らしたディナーと洗練された人気の朝食を戴くこと。この3つの目的は、どれも珠玉の内容で、ホテルジャーナリスト歴30年余をもってしても、なかなか経験できないほどのストーリー。