ブータンの基礎知識
2011年11月の国王皇后陛下の来日もありブータンがにわかに注目を集めています。ヒマラヤ山脈に抱かれた小さい国ではありますが、国家の政策として「国民総幸福量(GNH: Gross National Hapiness)」というユニークな政策を採っていることからも、かねてより一部の方からは注目を浴びていました。ブータンは南アジアに位置する人口70万人の国で、チベット仏教が国教であり、とてものんびりとした穏やかな国民性を持っています。気候や治安も良く、観光立国として日本からの旅行客誘致にも一生懸命なこともあり、ここではそんなブータンを紹介したいと思います。
ブータンの風景
日本からブータンへのアクセス
ブータンには一つの国際空港しかなく、パロ空港というのがそれです。また、パロ空港までの国際便を飛ばしている航空会社はブータン国営航空であるドゥルック航空(Druk Air)しかありません。しかも、このドゥルック航空は2012年2月現在、2機の航空機しか保有していません。つまり、旅行者はこの2機の航空機の限られた座席を争って予約する訳です。このあたりの仕組みがブータンが最後の秘境といわれる理由の一つかもしれません。とはいえ、お祭りの時期やハイシーズンなどをのぞけば、約1~2ヶ月前に問い合わせをすれば大抵航空券の予約はできます。
パロへの航空便ですが、アジアの8都市からの便が存在しており、日本人旅行者にとって便利なのはタイのバンコク、インドのデリー、ネパールのカトマンズ発の便でしょう。特にバンコクの便は一日一便以上は飛んでおり、スケジュールを柔軟に立てられます。また2012年5月にはシンガポールからの便も就航予定とのことです。
ドゥルック航空(Druk Air)
これらアジアの各都市からパロへのフライトでは、雄大なヒマラヤ山脈を見ることができます。たとえ多少雲が出ていたとしても、そこは標高8000mを超えるヒマラヤ山脈ですので、雲の上に頂きが出ていたりします。ブータンへのフライトがそのまま遊覧マウンテンフライトになるので、こんな素晴らしいフライトは世界にもなかなかないものと思います。