ブータンの観光

 観光地として見たブータンでは、どのような見どころがあるのでしょうか。ティンプー、パロ、プナカといったブータンの中では大きめの都市では、ブータン独特の建築様式の建物や、ゾンと呼ばれる行政組織用建物と寺院を兼ねた城塞が見られます。そこを行きかう人々は、男性は「ゴ」、女性は「キラ」と呼ばれるブータンの民族衣装を着ており、ただ単純に街を散策するだけでも、建物や人々の服装から異国情緒を感じられます。
ブータンの民族衣装:男性のゴ

ブータンの民族衣装:男性のゴ


また、地方では自給自足をベースとした農家の生活を垣間見られます。ブータンでは、ホームステイやファームステイをされる観光客も多く、いまだ電気が来ていない家庭での夕食や、下水道のない家庭での宿泊等も体験できます。もちろん、ブータンの立地から晴れている日にはヒマラヤ山脈を臨むことができたり、それらの周辺でのトレッキングを楽しむこともできます。

ブータン特有の旅行方法

ブータンでは約40年前までは鎖国をしており、外国人の入国は厳しく制限されておりました。今では観光やビジネスでの入国も可能になっておりますが、他国と比べて少し変わった旅行のシステムになっています。

◆公定料金
公定料金とは、ブータン政府が定める観光1日辺りにかかる必要額であり、旅行者はこの金額×泊数分を旅行会社に支払わなければなりません。この公定料金には、滞在中の食費、宿泊費(3つ星ホテル)、移動交通費、ガイド費用などが含まれておりますので、この金額を支払いすれば、一通りの観光を楽しめる仕組みになっています。別料金になるのは、特別なアクティビティを企画したり、お客様ご自身で購入されるお土産代等になります。公定料金の金額は、以下のように入国する人数と時期によって変動します。
  • 3月~5月、9月~11月
  • 1人:290ドル
  • 2人:280ドル(宿泊時は2人部屋使用)
  • 3人:250ドル(宿泊時は2人部屋使用)
  • 1月~2月、6月~8月、12月
  • 1人:240ドル
  • 2人:230ドル(宿泊時は2人部屋使用)
  • 3人:200ドル(宿泊時は2人部屋使用)
この公定料金の設定により、ブータンはハイエンドのお客様向けのサービスを提供し、また一部は税金として政府に渡ることで、公共施設や道路等の整備に使われたりします。また、時期によって金額を変動させることで、1時期に観光客が集中しないような仕組みにしております。

◆ガイドの同行
すべての旅行には現地旅行会社のガイドが同行することになっています。このガイドは、観光客の監視というネガティブなイメージではなく、むしろブータンの自然、文化、生活等を説明してくれるインタープリター(通訳者)としての役割です。また、国内には公共交通機関も発達していないため、ガイドとともに運転手(と車)がつくことで、観光客の移動を助けています。旅行の期間中は、このガイドと運転手がお客さんの最も身近な友人として、いろんなお手伝いをしてくれます。

ブータンに行きたいと思ったら

 公定料金や旅行中のガイドの同行といった特徴のあるブータン旅行。では実際にブータン旅行に行きたいと思ったらまずは何をすればよいのでしょうか?

まずはブータンを取り扱っている旅行会社を見つけるのが第1段階です。ここでの旅行会社とはブータンの現地旅行会社に直接連絡を取るのでもいいですし、日本の旅行会社でブータンツアー・ブータンパッケージを提供している旅行会社に連絡を取るのでも結構です。ブータン政府観光局のウェブサイトには日本語での対応をしている旅行会社一覧も掲載されているので、こちらを参考にするのでも良いでしょう。どちらにしても、航空券の手配やブータン入国ビザの手配は旅行会社で行います。特にビザについては、旅行者が自分で取得することはできません。
タクツァン僧院

タクツァン僧院



ひとたび旅行会社さえ決まってしまえば、あとは通常の海外旅行とほとんど変わりません。まずは航空券を予約し、ブータン国内での日程を確定し、各都市のホテルの予約を取ります。そしてこれらの一連の予約・企画は旅行会社がやってくれるので、ご自分の希望を伝えながら計画をつめていきましょう。

旅程が確定したら、旅行会社から航空券のE-ticketやビザが電子メールや印刷物として送られてきます。あとはそれらとともにパスポートを持参すれば、通常の海外旅行と同様です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。